『Get Ready!』鈴木亮平の“チョイ出し”に見るTBSの狙い――視聴者はヤキモキ?
妻夫木聡が主演を務める日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)の第7話が2月19日に放送され、衝撃的な“バッドエンド”がネット上で物議を醸している。
同作は、『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)などの堤幸彦氏が演出を手掛ける1話完結の医療ドラマ。法外な治療費と引き換えに患者の命を救う闇医者チームを描き、天才執刀医・波佐間永介(通称・エース)を妻夫木、交渉人・下山田譲(ジョーカー)を藤原竜也、凄腕オペナース・依田沙姫(クイーン)を松下奈緒が演じる。
「第7話は、世帯平均視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。これは自己最低ですが、初回から大きく数字を落とす冬ドラマが目立つ中で、『Get Ready!』は9~10%台と安定しています。一方、TVerのお気に入り数は57.2万人と、民放で放送中のゴールデンプライム帯の連ドラの中ではワーストに入る微妙な数字。ドラマをネット視聴する若年層には、あまり刺さっていないのかもしれません」(テレビ誌記者)
※以下、『Get Ready!』第7話のネタバレを含みます
第7話では、闇医者チームの天才ハッカー・白瀬剛人(日向亘)の初恋の人・望月遙(畑芽育)が校舎から飛び降り、意識不明の重体に。遙の友人・岡田夏美(池間夏海)は、飛び降りた原因がクラスメイト・西島里佳(竹内カンナ)からのイジメであることを白瀬に伝える。
その後、イジメていたのは里佳ではなく、担任の林真利奈(前田亜季)であることが発覚。林は夏美をイジめていたが、不登校になるとターゲットを遙に切り替えていたのだった。
それまで、白瀬から遙のオペを頼まれても頑なに断っていた波佐間だが、“救ったとして生きられるのか”と問うと、白瀬は「俺が遙を守る」と宣言。エースは手術を承諾し、遙を歩けるように処置する……。
「しかし、終盤では、松葉杖をついて歩けるようになった遙が、林をカッターナイフで刺す衝撃展開に。『こんなことになるなんて』と苦悩する白瀬に、波佐間は『ちゃんと生きられるといったのは、お前だろ』と冷たく言い放っていました。この“イヤミス”(イヤな気持ちになるミステリーの意)ともいえる大どんでん返しが、ネット上で賛否を呼んでいます」(同)
ネット上では、「後味最悪。日曜の夜に見たいドラマじゃない」といった苦情も見られるが、「命を救われて希望や未来を見いだせる人ばかりではないところが、リアルでよかった」「こういう終わり方も好きだな。命について考えさせられる」と好意的な声も多く、概ね好評のようだ。
一方で、視聴者からは「ところで鈴木亮平さんは?」「早く鈴木亮平を出してほしい」といった声が続出している。
鈴木は第3話で「謎の運び屋」役でサプライズ登場。今後、おそらく物語に絡んでくると思われるが、いまだストーリーに“かすっている”印象はない。
「第3話以降、『鈴木亮平が出るなら見ようかな』と“鈴木目当て”で視聴している人も多く、一向に出番のない状況にヤキモキしているよう。しかし言い換えれば、TBSの制作サイドは、まさに鈴木の“チョイ出し”で視聴者の興味を引くことが狙いだったでしょうし、“してやったり”といったところでは」(同)
衝撃的なラストが話題の第7話。次回こそ、鈴木が本格的に登場するだろうか。