サイゾーウーマン芸能テレビ冬ドラマ、演者隠し乱発のナゼ 芸能 冬ドラマの傾向は…… 『星降る夜に』『大病院占拠』『Get Ready!』ドラマの“キャスト隠し”続出のナゼ 2023/02/02 14:46 仲宗根由紀子(エンタメライター) 芸能ウラ情報 『星降る夜に』の視聴率は下降気味……(C)サイゾーウーマン 吉高由里子主演ドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系)の第3話が1月31日に放送され、キャストの一部が伏せられたことで視聴者が騒然となった。 同ドラマは、大御所脚本家・大石静氏が手掛けるラブストーリーで、吉高演じる主人公は、産婦人科医・雪宮鈴。このほか、遺品整理士として働くろう者・柊一星を北村匠海、ドジな産婦人科医・佐々木深夜役をディーン・フジオカ、遺品整理士・佐藤春役を千葉雄大が演じる。 第3話では、45歳で産婦人科医となった深夜が、10年前に鈴と会っていたことが発覚。当時、深夜は妻と胎児を分娩中の産科出血で失っており、その際に新人だった鈴が涙する姿を見て「彼女のような医師になりたい」と産婦人科医を志したという。 一方、過去に対応した妊婦が子宮破裂と出血性ショックで亡くなり、夫から訴えられた過去を持つ鈴は、当時を思い出して落ち込むが、一星がおどけて元気づける。2人の心の距離はさらに縮まったものの、一星は「鈴がホントに俺を好きだと思うまで、キスはステイします」と伝える。 「終盤では、2人が海辺でイチャつく場面が続きましたが、同時に画面下部に流れたクレジットには、1人のキャストの名前が白いマジックでぐちゃぐちゃと上書きしたかのようにマスキングされていました。これに、ネット上では視聴者が『誰かの名前がぐちゃぐちゃに消されてたけど、一体なんだろう?』『誰の名前が塗りつぶされてるの? 怖い』と騒然。伏せられた人物について、予想合戦が繰り広げられているようです」(テレビ誌記者) 終盤、海辺で語らう鈴と一星の場面で、拳をぎゅっと握る何者かの左手のアップが映ったため、マスキングされたのは「この人物ではないか」と指摘する視聴者が続出。 その拳の主についても、かつて鈴を訴えた男の子どもではないかという説のほか、深夜、春、遺品整理業者の社長・北斗千明(水野美紀)を疑う声も見られ、サスペンスドラマさながらの“犯人探し”が盛り上がっているようだ。 「これまでは、ほんわかとした恋愛ドラマといった印象でしたが、クレジットのマスキングを含め、一気に不穏な空気が漂うことに。ただの恋愛ドラマではないことは明らかなだけに、視聴者は今後の展開に期待を高めているようです」(同) キャストを伏せる演出といえば、今期は嵐・櫻井翔主演『大病院占拠』(日本テレビ系)が大々的に取り入れている。 同作は、主人公と対峙する謎の武装集団「百鬼夜行」を演じる10人の俳優名が伏せられており、最終回までに徐々に判明するとか。放送前からTwitterでは予想合戦が盛り上がっており、番組サイドもハッシュタグをつけて予想をツイートするよう促している。 また、1月22日に放送された妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)の第3話では、序盤で流れたクレジットの一部にモザイクが施され、終盤で人気俳優の鈴木亮平がサプライズ登場。 加えて、同日放送された安藤サクラ主演ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)でも、主人公が乗る車を見送る“謎の女性”として、事前に出演が告知されていなかった水川あさみが登場し、視聴者を驚かせた。 今期はこうした演出が目立つことから、ネット上では「キャスト隠すの、はやってるの?」「ここまで続くと、正直またかって思っちゃう」という声も見られるが……。 「『TVer』などの見逃し配信で連続ドラマを見ることが一般的になっている昨今、その集客のために、制作側は以前にも増してSNSで“バズらせる”ことに注力しています。キャストを伏せる演出は、そういった風潮の中でトレンドとなっていますが、あまりに乱発すると視聴者も飽きてしまいそう」(同) 若者のテレビ離れが叫ばれる今、あの手この手で興味を引きつけたいテレビ局。伏せられた名前に、制作サイドの思惑が透けて見えるようだ。 『警視庁アウトサイダー』『女神の教室』『Get Ready!』冬ドラマは配役ミスだらけ? 西島秀俊演じる主人公は前代未聞の“キャラ変” 西島秀俊が主演を務める刑事ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)の第4話が1月26日に放送され、ネット上では、配役に対して違和感を訴える声が上がっている。...サイゾーウーマン2023.01.30 『Get Ready!』『警視庁アウトサイダー』の“笑い”はなぜウザい? 妻夫木聡が主演を務める日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)の第4話が1月29日に放送され、世帯平均視聴率9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。初...サイゾーウーマン2023.01.31 仲宗根由紀子(エンタメライター) 芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。 最終更新:2023/02/03 08:05 楽天 anan (アンアン) 2023年 2/8号 [雑誌] 青鬼の正体は最終回かな? 関連記事 『警視庁アウトサイダー』『女神の教室』『Get Ready!』冬ドラマは配役ミスだらけ? 西島秀俊演じる主人公は前代未聞の“キャラ変”『大病院占拠』櫻井翔は、演技がヘタなのか? ドラマ評論家が語る「欠点」と「持ち味」King&Prince・平野紫耀の医療ドラマが白紙報道! 「日テレ4月期土曜ドラマ」は、坂口健太郎主演作で内定かSnow Man・阿部亮平、「バカ緊張した」『SHOWチャンネル』での嵐・櫻井翔ドラマ主題歌発表を振り返る『ザ・ノンフィクション』やくざの妻だったママ、元ツッパリのマスターも「酒と涙と女たちの歌2 ~塙山キャバレー物語~ 後編」 次の記事 宝塚いじめ疑惑、劇団への高まる不信感 >