芸能
『ねほりんぱほりん』シーズン7レビュー

『ねほりんぱほりん』コンカフェゾンビなる存在とは?【2022年シーズン7】

2023/02/13 09:45
加古りえ(ライター)
写真ACより

 NHK Eテレの人気番組『ねほりんぱほりん』のシーズン7が昨年10月7日よりスタートした。かわいらしいモグラの人形ねほりん(山里亮太)とぱほりん(YOU)が、ブタの人形に扮した“顔出しNG”の訳ありゲストに、聞きにくい話題を“ねほりはほり”聞き出す新感覚トークショーだ。

※本記事は『ねほりんぱほりん』シーズン7「コンカフェのキャストと経営者」のネタバレをみます

『ねほりんぱほりん』コンカフェとは、脱法キャバクラorアイドルごっこできる場?

 『ねほりんぱほりん』2月10日放送回のテーマは「コンカフェのキャストと経営者」。ゲストには現役のコンカフェキャストであるマイさん(20代・キャスト歴4年・専業)とヒヨリさん(20代・キャスト歴2年・大学生)、コンカフェを全国で展開する経営者のカズさん(40代・経営歴15年)の3人が登場した。

 コンカフェとは、キャストがさまざまなコンセプトの衣装に身を包む「コンセプトカフェ」の通称。カズさんは「妖精カフェ」「和装カフェ」などを経営し、直近では年収3000万円を稼いでいるそうだが、コンセプトは実際には「ないようなもの」と言う。

 コンセプトを固めすぎてしまうとマニアから知識を問われてしまい、「それが面倒くさいってキャストさんが思ってしまうんで、求人が集まらなくなるんです」とのこと。力を入れるのは、コンセプトより「かわいい衣装」だそうで、「経営者としては、どれだけかわいい子を集められるかの勝負になってるんで、かわいい衣装を作って求人かける、みたいな。ほとんどの子が衣装で選びましたって(面接に)来る」らしい。

 カフェと言いつつ、メニューもお酒がメイン。「シャンパンが多かったり、何百万円のボトルとかもあったりするんですよ。キャストの誕生日とかお祝い事の席に開けにきてくれるお客さんとかいますね」(マイさん)と、かなりキャバクラっぽい印象。

 つまりコンカフェとは、イメクラとキャバクラを掛け合わせたようなお店ということかな? ……という疑問が浮かぶ。しかし、コンカフェは隣に座って接待するキャバクラとは違い、「あくまでも飲食を提供する中でのお客さんとのコミュニケーション」(カズさん)のため、キャバクラのような風俗営業法の許可は必要ないそう。そのため営業時間の縛りもなく、稼げるようだ。違法にならないギリギリのゾーンを狙っているようにも見える。

 キャバクラとの違いは、キャストに同伴やアフター業務がない点も挙げられる。代わりに、ほとんどのコンカフェには「チェキ」や「ライブ」のサービスがあるそうで、チェキ1枚1,000円、ライブ1曲1,000円ほどで、10~50%のバックがキャストに入る仕組みだそうだ。

 もともとアイドル願望があったというヒヨリさんは、「チェキにメッセージ書いているときは、ちょっとしたアイドル気分になれる」「私が歌ったり踊ったりするとお客さんがペンライト振ってくれるので、アイドルになりたい願望をそれで実現できる」「普通の同年代の女の子とは違うんだなって気持ちになれる」と楽しんでいる様子。マイさんも太客を掴み、「高校生で最高月収40万円」を稼ぐなど、地下アイドル以上の収入を得ているようだった。コンカフェとは、客にとっては安く女の子と飲める脱法キャバクラであり、キャストにとっては“なんちゃってアイドルごっこ”ができる場なのかもしれない。

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