仁科友里「女のための有名人深読み週報」

山本圭壱と結婚した西野未姫が、「超年上婚は得なし」という決めつけを覆したワケ

2023/02/02 21:00
仁科友里(ライター)

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

写真ACより

<今回の有名人>
「メンタルもすごい落ち着きました」西野未姫
『あちこちオードリー』(2月1日、テレビ東京系)

 「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」。この日本国憲法第24条第1項は有名だが、実際問題、わが子や親せきの子などが結婚するとなると、その相手について、一言口を挟みたくなるのが人情というものではないだろうか。

 元AKB48・西野未姫(23)が、31歳年上のお笑いコンビ・極楽とんぼの山本圭壱(54)と結婚した。もし私の親しい間柄の若い子が、西野と同じように超年上の男性と結婚したいといったら、「やめておけ」と言ったと思う。

 私には、周囲の反対を押し切って、年の差婚をした友人が何人かいるが、結婚して何年かたつと、彼女たちはたいてい「老いが我慢ならない」と言い出す。50代のうちはまだ若いものの、もっと年を取ると、夫側の見た目や性的な能力はどうしても衰える。


 性格も頑固になったり、怒りっぽくなったりと扱いづらくなることも珍しくない。年を取っているから、介護だって始まるのが早い。自然の摂理からいえば、亡くなるのは超年上夫のほうが早いはずで、莫大なお金を残してくれるのならともかく、そうでないのなら、超年上夫との結婚には得はないと思ってしまうからだ。

 しかし、2月1日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)を見て、超年上婚でも、ネガティブな決めつけはよくないな、西野はいい結婚をしたんだなと感じた。

 同番組で、西野は山本との結婚までのいきさつを語っていた。極楽とんぼが売れている頃にまだ生まれていなかった西野は、山本のことをほとんど知らなかったそうだ。山本は西野に地道なアプローチを繰り返し、例えば、西野が使っているLINEスタンプを自分も買って返信するなどしていたそうだが、彼女は「何なんだろう、このオジサン」と思っていたという。しかし、山本に経済的余裕があることに加え、西野の仕事を気に掛けてもらっているうちに、彼に対して、居心地の良さを感じるようになったそうだ。

 それでも、西野の友達は「やめなよ!」と交際に猛反対。そんなとき、西野は「軍団山本の会」に招かれる。ロンドンブーツ1号2号・田村淳、品川庄司・庄司智春、ココリコ・遠藤章造、ペナルティ・ヒデがメンバーで、西野はまだ山本と交際を決めたわけでもないのに「姉さん」呼びされ、今すぐ結婚するかのような空気になったそう。しかし、西野は驚きつつも、「山本さんがこんな後輩に愛されている姿を見て、スゴイな」と思ったそう。こうして交際が始まるが、西野いわく、2人で過ごす毎日が楽しく、「この人と結婚するのは確かだ」と感じられたという。


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