PTA副会長が暴走! 保護者の負担そっちのけで「行事復活」に大張り切り、ワーママはうんざり顔
そもそも国内でPTAが広まったのは戦後すぐのこと。 「会員の主体は専業主婦」の時代が過ぎ去った現在、その活動自体が見直されるべきなのかもしれない。 ワーママが増えた令和のPTA活動をめぐっては、「できる限り最低限で抑えたい派」のほうが、「積極的に学校と関わりたい派」より多いだろう。
2020年から始まったコロナ禍の影響で、PTA主体の行事が見直され、中止になったという話をよく聞く。また、泉美さんが言っていたように、オンライン会議が一般的になり、仕事を早退したり、休まなくても、ある程度の活動はできることも証明され、PTAの負担を減らす流れが活発化する気配を感じる。 泉美さんが言う「『できるだけみんなの負担を減らす』方針を取る」を暗黙のルールと捉える人も増えていると思う。
しかし一方で、「子どもが小学校に在籍しているほんの1~2年我慢すればいいだけのこと」と思い、PTA活動自体に異議を唱えるママは少ないのではないだろうか。担当が数年で変わることもあり、そのやり方自体を大々的に変えるのは骨が折れると、とりあえず前年までのやり方が踏襲されがち。情熱を持って「負担を減らそう」と改革に乗り出す人がいない場合、奈菜さんのようなやる気のある人に流されることは大いに考えられる。
泉美さんは、そもそも奈菜さんからの誘いを最初に断るのがベターだったのではないか。PTA活動は、どの委員や役員が自分に合っていて、どれくらい時間を取られるかを、できるだけ事前に調べるのが重要だ。そういった下調べナシで、誘われるがまま、やる気みなぎるタイプの奈菜さんと一緒に副会長になってしまっては、苦労するのは目に見えている。
また、高学年になると子どもの塾通いが始まったり、中学受験に向けた学習が本格化するケースもあるので、できるだけ低学年で委員もしくは役員を終わらせておくというのも今では一般的だ。PTAで悩まないためには、小学校入学当初から、その攻略法を練っておくことが大事だと思う。
子どもの小学校入学を控えるママたちには、上の子どもがすでに小学生というママ友から、事前にPTAの情報を入手することを強くおすすめしたい。「今はみんな忙しいから、PTA活動自体もそこまで大変じゃないはず」という自分都合の思い込みは禁物だろう 。