「元極妻」芳子姐さんのつぶやき147

元極妻が紹介する、2022年のオススメ本! 青学教授による「女子大生レイプ事件」の真相に思うこと

2022/12/18 16:00
待田芳子(作家)

元極妻、年末年始のオススメ本!

 まだコロナの感染も収まらない年越しとなりそうですから、おうちで暖かくして読書などいかがでしょうか。『伝説のヤクザ18人』も面白いですが、2022年に出版された中からいくつかご紹介します。

 イチオシは、村山治さんの『工藤會事件』(新潮社)です。以前も書かせていただいていますが、毎日新聞社から朝日新聞社に移られ、現在はフリージャーナリストの村山さんは「権力監視」の視点に定評があり、『工藤會事件』も、公平に取材されていると思います。

 来年は野村総裁と田上文雄会長の控訴審もあり、工藤會は引き続き注目です。

 今どきの不良について解説された『常識として知っておきたい裏社会』(彩図社)もいいですね。チャンネル登録者数42万人を誇るYouTuber・懲役太郎さんとライターの草下シンヤさんとの共著です。

 あと、もはやご存じの方は少ないと思いますが、45年前の青学の教授による女子大生レイプ事件を追った『そして陰謀が教授を潰した~青山学院春木教授事件 四十五年目の真実~』(小学館)も読みごたえがありました。


 あの頃の青山界隈は、イッセイミヤケやコム デ ギャルソンなどのメゾンに交じって、怪しげなバブル紳士たちの事務所もたくさんありました。春木教授がこのバブル紳士の餌食にされたというのは、当時のヤクザはみんな知ってました。事件そのものはバブル前夜といえますが、まあ、あの頃の「ひどい話」ということです。

宮崎学さんとグリコ森永事件についてのインタビュー

 もうひとつは、宣伝です。

 セブン-イレブン限定ですが、アマゾンでも販売されているムック「昭和の不思議101 2022-23年 冬の男祭号」(大洋図書)で、宮崎学さんとグリコ森永事件についてインタビューを受けました。

 ちなみに編集長の比嘉健二さんは、『特攻服を着た少女と1825日』で、今年の「小学館ノンフィクション大賞」を受賞されました。66歳! 若い人はもちろん、中堅ライターさんたちにとっても励みになりますよね。この場をお借りしてお祝い申し上げます。

 比嘉さんは、ミリオン出版(18年に大洋図書に吸収合併)の元社長さんで、「ティーンズロード」や「GON!」「実話ナックルズ」「漫画ナックルズ」などの雑誌を創刊されています。


 受賞作は、「ティーンズロード」で当時取材したレディースの女の子たちについて再び取材したもので、小学館から春ごろに出版されるそうです。とても楽しみです。

 今年も好き勝手なことばかり書かせていただきましたが、お読みいただき、ありがとうございました。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。


待田芳子(作家)

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2022/12/18 16:00
極姐2.0/待田芳子
姐さんの本も年末年始にどうぞ