今年活躍した声優がズラリ

『SPY×FAMILY』アーニャ役・種崎敦美は「『となりのトトロ』メイ役声優レベル」になれる? 「Yahoo!検索大賞2022」声優ランキング総括

2022/12/16 11:00
勅使河原みなみ(ライター)

「役に恵まれなかった」名塚佳織は、『ONE PIECE FILM RED』が代表作に!

 一方、1位に輝いた種崎の実力の高さは、「ちまたのアーニャ人気からも伝わってくる」という。

「きちんと『子ども』の芝居ができる方だと思いますよ。小さい子を演じる際、多くの声優が、『高いキーで芝居をする』というところに意識を向けがちですが、種崎の場合はそこにしっかりと感情を乗せています。子どもの芝居が日本一うまい女性声優は、おそらくジブリ映画『となりのトトロ』でメイ役を演じた坂本千夏ですが、種崎もまだ30代前半ですし、場数を踏めば坂本レベルに到達できると思います」(同)

 また、2位の逢坂についてはこう語る。

「『鬼滅の刃 遊郭編』で誰が妓夫太郎役を務めるのか、アニメ放送前、ネット上のファンの間では『吉野裕行では?』と予想する声が多く上がっていました。声優が逢坂だと明かされ、視聴者たちは『誰だかわからなかった』と驚きながらも、『でもキャラのイメージによく合ってる!』と絶賛していた印象です。とはいえ、妹・堕姫役の沢城みゆきと比較すると、少々演技力が乏しい印象を受けました」(同)

 『SPY×FAMILY』と『鬼滅の刃 遊郭編』のほか、今年のヒット作といえば、興行収入182億を突破した劇場アニメ『ONE PIECE FILM RED』で、メインキャラクター・ウタを演じた名塚も6位に入っている。


「彼女は『コードギアス 反逆のルルーシュ』(TBS系)のナナリー・ランペルージ役、『ハイキュー!!』シリーズ(同)では清水潔子役を務めるなど、人気アニメに出演してきましたし、実力もありますが、突出して目立つ役に恵まれなかった。『ONE PIECE FILM RED』は、名塚にとっての“代表作”になったと思います」(同)

 なお、23年は『鬼滅の刃 刀鍛冶編』のほか『呪術廻戦』第2期(同)など、人気作の続編の放送が控えている。いったいどんな声優が活躍をみせるのか、来年のトレンドも見逃せない。

勅使河原みなみ(ライター)

独自に集めた情報をもとに、声優に関する記事を執筆しているライター。好きな食べ物は浸し豆。

最終更新:2022/12/16 11:17
卓上 TVアニメ「SPY×FAMILY」(2023年1月始まりカレンダー)
イケメンキャラのロイドよりアーニャのほうが女子人気高いの意外だよね