松原千明さんの死で明らかになった“予言者”の存在が示唆する「芸能界と洗脳問題」
まだまだ女性週刊誌をにぎわすジャニーズからの滝沢秀明氏退任(とKing & Princeの分裂騒動)問題。「女性セブン」では、またも滝沢氏をターゲットに“今後”“第三の人生”についていろいろ調査、分析をしている。
半年間はゆっくりしたいという滝沢氏だが、しかし半年後に向けて「“仕込み”は水面下で進んでいる」らしい。記事では滝沢氏が目指すとい今後について、こんな言葉が並ぶ。
“あっと驚く芸能関係のビッグプロジェクト”“アイドルのプロデュースを軸”“エンタメとファッションの融合”“ファッションと海外を絡めた複合的エンタメ事業”――。
全然具体的ではなく何がなんだか、そして、どんなことをするのはよくわからないが、まあ、なにかすごいことを画策していると記事は言いたいらしい。しかも、そのためのすごい人脈が存在するという。
「詳しくは言えませんが、滝沢さんには側近とみられる支援者が少なくとも5人はいて、手厚い支援が約束されている」(芸能関係者のコメントより)
“詳しくは言えませんが”などと仰々しくエクスキューズしているが、記事にはけっこう具体的な援軍人脈についての記載がされている。まず滝沢の親族が役員のアパレル関係の会社に役員として名を連ねる大手電気量販店の関連会社元社長A、Bさん。滝沢が住んでいる家のオーナーで、大手アパレル企業創業者・元会長のCさん。ドバイ人脈が豊富で“特別な水”関連のD氏(その後、滝沢は関係を絶ったといわれる)。その関連で「滝沢歌舞伎」にも祝い花を出していたアラブの大富豪E氏。インフルエンサーを多く抱える芸能事務所社長F氏。
けっこう詳しい。見る人が見れば全部わかるくらい。しかし、こうして一見華やかな人脈を紹介する記事なのだが、「セブン」に散りばめられた表現にかかると、なんだかおどろおどろしく怪しい人脈に見えてきてしまうのだ。
さらに記事の最後には、滝沢氏に近い芸能関係者のこんなコメントが。
「ジャニーズ事務所を辞めず、滝沢さんのやりたいことを叶える道はなかったのでしょうか」
何をいまさら。そんな道がなかったから辞めたのに、いや辞めされられたのか。あくまでジャニーズ事務所に付き従い、辞めた人間を貶めたい「セブン」なのであった。
そして「女性自身」にも、巧妙な滝沢秀明“貶め”記事が。滝沢氏の代わりにジャニーズアイランド社長に就任した井ノ原快彦。記事では滝沢氏と井ノ原の“方針の違い”を羅列しながら、井ノ原社長を持ち上げている。巧妙でお上手なイノッチ礼賛記事。さすがです。