今夜もテレビ出演あるようです

テレビ界の人気者になったひろゆき、ブレーク要因は“フラット”さと“記号化”のしやすさ? マツコとの違い 

2022/10/18 11:40
村上春虎(ライター)
ジャニーズJr.の美 少年・岩崎もひろゆき好きを公言(C)サイゾーウーマン

 YouTubeチャンネルの登録者数159万人、Twitterのフォロワーは212.5万人(10月17日現在)。『サンデー・ジャポン』(TBS系)『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)『マッドマックスTV』(同)などに出演する、今やテレビ界に欠かせない人気者が、匿名掲示板「2ちゃんねる」創設者で実業家のひろゆきこと西村博之氏だ。

 コロナ禍の影響でリモート出演が常態化する中、それを追い風に移住先のフランス・パリから各番組に出演。その巧みな弁舌から「論破王」という称号も手に入れた。気づけばネットのみならずテレビでも影響力を持つようになった同氏。ブレークの要因はいったどこにあったのだろうか?

 1996年、中央大学文学部教育学科心理学コースに入学したことで、結果として「心を読み取ろうとしないほうがいい」「直接、聞けばいい」ことを逆説的に学んだと、ビジネス情報サイト「ダイヤモンド・オンライン」の連載で明かしている。また、文系に欠けている視点として統計学を挙げ、その重要性も指摘している。

「ひろゆきがYouTubeで行っている生配信には、人々が悩み相談を次々に持ちかけています。心理学の知識や統計学的見地を生かしているかはわかりませんが、悩みに回答する様子はまるでマツコ・デラックスのよう。マツコがもし生相談のコーナーを開いたら、同じような雰囲気になっているのでは。ただ、マツコとひろゆきが違うところは、『私なんて……』と卑下から始まるマツコに対し、ひろゆきは極めてフラット。感情を見せることなく、機械的に次々斬っていきます」(放送作家)

 一方、同氏といえば2ちゃんねるが若者の犯罪を助長するとしてメディアから厳しく批判され、誹謗中傷の書き込みを放置したという管理責任を問う裁判を多数抱えたことがあるなど、後ろ暗い部分も持つ存在でもある。しかし、それもまたネットがもたらす影響の良し悪しを両方知る人物として、悩める現代のネットユーザーから信頼を得ているのかもしれない。


ひろゆきのモノマネ芸人によりメジャー化?

 ネットユーザーの間ではかねてより抜群の認知度を誇るひろゆきだったが、一躍その名がお茶の間にも知られるようになったきっかけとして、モノマネが挙げられる。

 2018年からモノマネをしているYouTuber「西村ひろゆかない」のほか、ガリベンズ矢野、さらにはチョコレートプラネット・長田庄平は、『新しいカギ』(フジテレビ系)で「おさゆき」としてパロディ化している。

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