新国王の船出は前途多難?

ダイアナ元妃と比較するのは「かわいそう」“悪女”叩きされるカミラ妃に応援の声続出

2022/09/20 21:43
堀川樹里(ライター)

キャサリン皇太子妃は「将来の王妃にふさわしい」

 一方のキャサリン皇太子妃は、ウィリアム皇太子と交際中から常にダイアナ元妃と比べられてきた。ブロンドではなく、シャイなわけでもなく、高学歴で民間から王室入りしたキャサリン妃は、11年の結婚当初、ダイアナ元妃よりも「親しみやすさはない」「ダイアナよりもきれいじゃない」「地味」などと陰口を叩かれたりもした。

 しかし、王室のしきたりを守り、王族の主要メンバーとして公務に励み、2男1女を産んだ母親としても頑張っている姿は国民の心をつかむようになり、エリザベス女王に次ぐ高い支持を集めるようになった。

 しかし今回、ダイアナ元妃以来の「プリンセス・オブ・ウェールズ」となったことで、再び比較されるように。カミラ王妃と異なり、キャサリン妃の継承は「ダイアナ元妃も喜んでいるだろう」「いろいろな意味でプレッシャーだろうけど、彼女なら重責を果たすのでは」「この大変な時も、気品にあふれ凛としているキャサリン妃は、ダイアナ元妃を超えそう」といった好意的な声がほとんど。

 以前よく聞かれていた「地味」という陰口も「エレガント」という言葉に変わっており、ダイアナ元妃に対して使われていた呼称「人々のプリンセス」を、キャサリン妃に対して用いる声も多い。

 女王が亡くなった後の10日、皇太子とヘンリー王子夫妻の4人で、追悼のためにウィンザー城の外に集まった人々と交流した際にも、キャサリン妃は人々と心を通わせ、握手やハグもたくさん交わし、「ダイアナ元妃を意識しすぎなメーガンなどではなく、キャサリン妃こそダイアナそのもの」という声が上がった。


ダイアナ妃の遺言