仁科友里「女のための有名人深読み週報」

東出昌大、渡辺謙、実母……“問題のある人たち”に囲まれる杏が「優等生」なワケ

2022/09/01 21:00
仁科友里(ライター)

渡辺謙の「修羅場かよ」発言に思うこと

 渡辺は、8月28日に公開された「杏/Anne TOKYO」の動画に出演し、杏と料理を作りながら、愛犬の話を披露していた。渡辺の愛犬を朝、庭に出したところ、キジの親子が入り込んでいることに気づいたという。犬がキジを見つけたら、修羅場になることは目に見えており、渡辺は「母キジって怖いじゃん、子どもいると」「朝5時半から、修羅場かよと思って」と話していた。

 自分とて子どもを持つ親なのだから、子どもを守るために攻撃的になる母キジの気持ちをわかってもよさそうなものだが、そこはスルーして「朝5時半から、修羅場かよと思って」と揶揄してしまうのが、渡辺謙という人なんだと思う。人の気持ちがわからないことで、夫婦の対立を招き、結果的に自分の家族を「機能不全家族」にしてしまった……そんな想像をかき立てるのだ。

 俳優としての業績と人柄はまったく別の問題だから、彼のすべてが責められるべきとは思わないが、家族を持つことはあんまり向いていないのではないか。やはり、親と離れる杏の渡仏は、いろんな意味でいい結果を生むような気がする。「お体に気をつけて、元気でいってらっしゃい」と言いたい気持ちでいっぱいだ。

仁科友里(ライター)

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2022/09/02 17:12
杏の気分ほろほろ