あびる優VS才賀紀左衛門、メディア代理戦争で「女性セブン」が「週刊文春」に負けそうな理由
ご存じの通り、女性蔑視やLGBT差別を繰り返す杉田議員だが、先の岸田政権内閣改造で総務大臣政務官に抜てきされた。総務省のナンバー3という要職だ。さらに、今大きな問題となっている統一教会との関係もあり、「自身」は大きな危機感を抱き、これまでの杉田議員の差別発言、行動を改めて列挙し、その危険性を指摘している。
14年、国会での「男女平等は絶対に実現しえない反道徳の妄想」発言、18年の「LGBTは生産性がない」発言、20年のジャーナリスト・伊藤詩織さんの性暴力問題に対する「女性はいくらでもウソをつける」発言などだが、しかし記事は、単に杉田議員の差別発言、体質の指摘だけでは終わらない。
特に瞠目すべきは、杉田議員の差別発言の背後にある故・安倍晋三元首相の存在をクローズアップしたことだ。少し長いが引用したい。
「杉田氏は’17年に自民党に入る前から、国連人権委員会の“女性差別撤廃委員会”に出席し、『日本軍による慰安婦の強制連行はなかった』などの発言をしていました。こうした発言が安倍元首相に気に入られ、杉田氏とは縁もゆかりもない安倍元首相のお膝元である比例中国ブロックで出馬。比例名簿の上位に据えられ、“特別枠”で当選を重ねてきたんです」(同志社大学・岡野八代教授のコメント)
「彼(安倍元首相)にとって女性活躍はあくまで経済政策で、ジェンダー平等には反対。基本的に女性が家事や介護を担い、三歩下がってわきまえるという戦前の家族観をよしとしているのです。これは統一教会や日本会議の思想ともシンクロしていると感じます」(選択的夫婦別姓・全国陳情アクション事務局の井田奈穂さんのコメント)
女性や性的マイノリティを貶め、差別を助長する発言を連発してきた杉田議員をクローズアップし、“女性蔑視国家になってしまう!”と警告を鳴らす「自身」。これこそ、女性週刊誌の面目躍如だ。
嵐・大野智のきな臭いリゾートビジネス
「女性セブン」に“きな臭い”スクープが。芸能活動を休止中の嵐・大野智だが、大野の設立したレジャー会社が宮古島に巨大リゾートを開発しているのだとか。実質的には大野が全幅の信頼を寄せる人物がそれを手がけているというが、そのビジネスが“きな臭い”と指摘する「セブン」。
確かに読むと、結構ヤバそうで、きな臭い。が、しかしジャニーズ事務所と「セブン」の関係から考えると、これは「セブン」というより、ジャニーズ事務所こそが大野の動向に危惧を覚え、諌めるための記事ではないのか。間接的な“警告”か。そう考えると、事務所と大野の距離も“やばい”のかも。