あびる優と才賀紀左衛門、“親権”トラブルをめぐるメディア代理戦争のポイント
ネットなどの世論も揺れた。「文春」が出るとあびる擁護の声が湧き上り、しかし「セブン」が出ると今度はあびるバッシングといった具合だ。双方の意見が真っ向から対立しているから、これも当然のことだが、今回に関してはあびるが有利だと思う。
まず、なによりバックに天下の「週刊文春」がついているから。今のところ「文春」を完全に味方につけたから。裏付け取材も相当していると思われるから。そして裁判所からも親権のお墨付きを得ているから。
一方、2人の離婚時にまでさかのぼると、才賀の巧妙なマスコミ対策も垣間見れる。まず、離婚を報じたのはなぜか朝日新聞出版のニュースサイト「AERAdot.」。その内容は「あびる優、離婚していた 夫が我慢できなかったあびるの悪癖」とのタイトルからもわかるように、夫サイドの言い分をもとにしたあびる批判だ。
しかも才賀は離婚に際し「僕、才賀紀左衛門が親権並びに監護権(育児権)を持ち責任を持って育てていく」と養育権が自分にあることを強くアピール。親権は母親にという古い風潮が依然残る日本にあって、これだけであびるは「育児放棄」などとバッシングを受けたのは言うまでもない。
そして才賀はこのアピールを存分に生かし、“シングルファーザーブロガー”として人気を得たのだ。こうした才賀による離婚後の“マスコミ対策”。一方、あびるは沈黙を貫いたが、先週の「文春」でついに声を上げたということだ。
やられたね、才賀。しかも才賀はあびると離婚後、事実婚状態にある女性に対してもモラハラ疑惑が指摘されているし、あびるの告発後、娘との仲良しな様子をSNSでアップするなど、「無神経」「あざとい」などと批判も受けているのだ。
なんだか子どもをダシにして商売にしているような――事実婚女性もブログを開設するなど、家族をさらにダシにしているような――。
今後、才賀サイドの「セブン」がどんな反撃をするのか楽しみだが、たぶん「文春」には勝てない。そんな気がする代理戦争の行方だ。