コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

雅子さまに向けられた「常磐会」の視線ーー皇后の座をめぐる「学習院VS聖心女子VS東京大学」の混戦

2022/06/04 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江 昭和30年代といえば、美智子さまの皇太子妃決定やご結婚、その後の常磐会メンバーが主犯者と目される“美智子さまいじめ騒動”などがあった時期です。学習院全体でいえば皇室への好意が7パーセントしかない一方、常磐会の中では120パーセントが皇室支持で、皇室への愛で溢れかえっていた落差を考えると、非常に興味深いといわざるをえません。

 まぁ、この「『学習院』の内側」という記事を書いている夏堀さんは、皇室や貴族文化に対して非常に辛口でいらっしゃるので、その思想傾向が反映されているのでしょうけれど、常磐会を「女性がしがみつきたがる特権意識、名誉心の権化」などと言い捨てているのは、現代だったら相当に反感を買うでしょう(笑)。

――うわー、すごく嫌な感じ。言わんとすることはわからなくもないですけど。

堀江 昭和30年代は、1950年代後半~60年代に相当しています。これは20世紀でももっとも革命志向だった時期で、イギリスでも日本でも、世界各地で君主制が危機にさらされていた時期です。

 君主制とは過去の遺物なのか、あるいはまだ現役といえる制度なのかを、国民が王族・皇族のあり方を観察し、“試験”していたような空気が流れていたと思います。そんな時代だからこそ、常磐会の会員たちはいっそう一致団結したのでしょう。それを閉鎖的だの、日本の孤島とか秘境とかマスコミにいわれたところで、意にも介さず、皇室を守ろうとしていたのでしょうね。

アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 幼馴染は一卵性の獣~スパダリ双子とトロトロ3人生活~
  2. 耽溺ホテル~5年ぶりの再会、抱かれたらもう逃れられない~
  3. エッチな小西さんと陰キャラな内田さんの社内恋愛事情~地味な経理男子の身体はXLサイズでガテン並み!?~
  4. 幼なじみアイドルは初恋を手放さない~深夜2時の甘とろマネジメント~
  5. 硬派な漁師は妻(偽装)を隙あらば抱きたい
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト