コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮家が「推薦入試」にこだわり続ける事情――学習院のほかは「不合格」だった佳子さまに見る“事実”

2022/03/26 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――悠仁親王については、幼稚園の時点から一度も学習院で学んだことがないという、明治に東京に学習院という教育機関が設立されて以来、最初の皇族になりそうですよね。

堀江 これに対し、学習院側は当然のように悲憤慷慨していますね。前回も紹介した『文藝春秋』(2011年2月号、文藝春秋)に掲載された篠沢さんの手記「誰よりも深く愛子さまの教育を憂う」において、篠沢さんは「(悠仁親王を秋篠宮家が)お茶の水女子大付属幼稚園に通わせるかどうかは御自由」だと語っています。

 しかしその一方で、「秋篠宮ご夫妻には、学習院が日本の歴史と皇族教育に果たしてきた役割だけは、しっかりとご認識いただきたい」と言ってから、学習院と皇室の絆の歴史について滔々と語りはじめているのです。

――なんだか振られた相手からの恨みの手紙みたいですね(笑)。

堀江 まさに。ただ、その学習院が果たしてきた「皇族教育」のあり方とはどんなものだったかというと、篠沢さんが皇族の子弟の教育を担当したわけではないのでしょうけれど、混沌とした印象をこの記事から受けたのです。

 たとえば記事のタイトルに「愛子さまの教育を憂う」とあったわけですが、これは皇太子(当時)一家のご長女・愛子さまと学習院初等科の同級生の男子との間にトラブルが起き、愛子さまが一定期間、通学できなくなったと報道された時期に発表された手記なんですね。

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