【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮家が避け続ける「学習院」、知られざる皇族の関係ーーかつては「ウチにお入りになるのが自然」発言も

2022/03/12 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

学習院は皇族であろうと、実力がなければ不合格にする?

堀江 はい。ちなみに学習院の幼稚園、初等科、中等科、高等科を篠沢さんの子どもさんは3人とも受けていますが、幼稚園から入れたのは長女の方だけ。あとは長男の方は中学受験、高校受験とチャレンジするものの、一度もご縁がなかったとのことです。OB・OGどころか大学の教職員の子どもまで、学習院は入学希望者を実力が足りなければ容赦なく落とすところなんだよ、とおっしゃりたいのだと思います。

 また、「完全な『エスカレーター式』ではない」とも篠沢さんは明言していますね。とくに大学に入る時は「各学科の定員の一定割合(略)推薦を受け入れるが、それを越えると選定をする」。つまり、試験を受けさせられ、その結果次第で「進学に当たって、(ハシゴを)外される者があるのだ」などとも書いています。

――学習院高校から大学へエスカレーター式に上がれるのは「三分の一だったか」という、これまた曖昧な書き方と捉えられる表現をしているのが、またもや少々気になりますが……(笑)。

堀江 そうなんですよ(笑)。まぁ……なんらかの忖度はあっても当然かと思います。学習院という教育機関の「特別」なイメージは、皇族方が通われている学校という事実から生まれているのは否定できませんから。


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