サイゾーウーマンカルチャーブックレビュー『我が友、スミス』『わたしの体に呪いをかけるな』 カルチャー 【サイジョの本棚・打ち合わせ編】 女性ボディビルダーが陥ったジェンダーの皮肉/肥満や女性に向けられる嘲笑/「自分の体は自分のもの」を知る2冊 2022/03/05 14:00 保田夏子 サイジョの本棚 今回紹介した2冊 『我が友、スミス』 『我が友、スミス』 「別の生き物になりたい」、そんな動機で日々筋トレに励む会社員女性・U野。自己流のトレーニングをしていたところ、元ボディビルダーであるO島から大会への出場を勧められ、本格的な筋トレと食事管理を始める。すばる文学賞佳作、第166回芥川賞候補作。 『わたしの体に呪いをかけるな』 『わたしの体に呪いをかけるな』 「笑うな。哀れむな。値踏みをするな。わたしの体はわたしのものだ。」 女性文筆家でフェミニストである著者による自伝エッセイ。体型への固定観念、生理や中絶への偏見、ネットの誹謗中傷、ジョークの顔をした性暴力……自分から人生を奪うシステムに、ユーモアと怒りで疑義を呈する。 前のページ1234 最終更新:2022/03/05 14:00 関連記事 新年、新しいエンタメに出会いたい人への2冊『新しい出会いなんて期待できない~』『小説の惑星』シスターフッドに支えられながら道を切り開いた女性を描く、『らんたん』『マリメッコの救世主』話題のエッセー『常識のない喫茶店』と、『スカートのアンソロジー』に通底するハラスメントにNOを突き付けるための姿勢女性の幸せは「不当」なの?/愛情は素晴らしいが、すがって生きるものではない/差別心は「親しみ」の裏返し【サイ女の本棚】ドラマ『アンという名の少女』副読本にオススメ! 斎藤美奈子『挑発する少女小説』氷室冴子『いっぱしの女』 次の記事 GACKTの焼肉店がひっそり消滅? >