サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」千原ジュニアの「芸人らしさ」は古い? コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 千原ジュニア、渡部建に「土下座させる」発言は時代にマッチしていない? 芸人としての「覚悟」に思うこと 2022/02/28 13:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 「芸能界のオールラウンドプレーヤー」となった芸人は、ちょうどいい存在? 俳優業や文筆業は、厳しいプロテストをクリアしてその道に入ってきた“本職”がいるが、芸人たちはいつのまにか、彼らと肩を並べるケースも出てきたわけだ。芸人はネタを作り、それを演じるのが仕事だから、もともと文筆や演技と親和性が高いのだろう。一方で今、世間が求めているのはそうした「本職の技」ではない、と見ることもできるのではないか。 トークバラエティ番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に「家電芸人」という人気企画がある。その名の通り、芸人がおすすめ、もしくはお気に入りの家電についてプレゼンをするというものだ。本当に家電が欲しいのなら、量販店に行って直接店員に尋ねるほうが効率的だ。にもかかわらず、この企画が人気なのは、視聴者が「よく知っている人」に「マニアックすぎない知識」を「わかりやすく、親しみやすい態度」で授けてほしいと思っていることの表れのように感じる。 本職の俳優や作家、そして量販店の店員はプロだから、知識も自負も相当あるだろう。けれど、それは聞き手とっては話が難しすぎたり、態度が「上から目線」に感じられるかもしれない。一方で、異業種に“お邪魔する”という意識のある芸人は、基本的に腰が低いように思うし、話芸もある。プロではないからこそ身近に感じられる芸人は、何をやるにも世間にとって「ちょうどいい存在」なのかもしれない。 ジュニアは若い頃、お笑いに対してストイックな一方で、一般人とのケンカもいとわぬ気性の荒さから「ジャックナイフ」と呼ばれていたそうだ。そういう破天荒さが「芸人らしさ」といわれていた時代もあったが、これだけ芸人が多くのジャンルから求められるようになると、世間にとって「ちょうどいい存在」でいることに加えて、芸人こそ好感度が重要になってくるのではないだろうか。 次のページ 千原ジュニアは、前時代的な「芸人らしさ」に渡部建を巻き込むべきではない 前のページ1234次のページ 楽天 うたがいの神様 関連記事 有働由美子アナ、平野歩夢選手へのセクハラ発言に思う「自虐キャラ」から「老害キャラ」にならないための方法アンジャッシュ・渡部建、復帰前の今必要なことは何か? 「ゼロから頑張る」宣言の前に必要なもの桝太一アナウンサー、日テレ退社で「一人勝ち」か? 「的確に科学を伝える」転身が受け入れられるワケマツコ・デラックスの引退説に考える、テレビ視聴者に“毒舌”が通用しなくなった現況朝日奈央のおかげで野呂佳代は変わった!? 自分を立て直すために「人と正しく比べる」必要性