サイゾーウーマンコラムオンナ万引きGメン日誌美人万引き犯は得をする? コラム オンナ万引きGメン日誌 “万引き犯”に手を握られ……スーパーの鮮魚部長メロメロ!? 罪を犯した相手に「いつでもうまいもん食わしたる」! 2022/02/12 16:00 澄江(保安員) コラム 女万引き犯に鮮魚部長が「いつでもうまいもん食わしたる」 慌てて手を放し、目の前の電話を使うことなく応接室を出た店長は、自分の席から通報を始めました。店長に代わって、鮮魚部長が結実さんの脇に立つと、すかさずに手を握られて縋りつかれます。 「おい、姉ちゃん。かわええ顔して、なんで盗ったん? 腹すいとったんかい?」 若くきれいな女性に手をつないでもらえたことが、よほどうれしいのでしょう。うるうるとした目で見つめる結実さんに、目じりを下げて声をかける鮮魚部長の顔は別人のようで、言ってしまえばかつてアジア諸国の夜の街で見かけられた日本人にみえました。 「おっちゃんに言ってくれたら、いつでもうまいもん食わしたるのに」 下心全開で口説いておられますが、日本語が理解できない様子の結実さんは、鮮魚部長の手を握ったまま祈るようにしています。 「これは、身柄(逮捕のこと)になるな。保安員さん、お時間は大丈夫ですか?」 しばらくして臨場した警察官は、被疑者が外国籍のためか逮捕する気満々でおられましたが、鮮魚部長の一言で状況が一変します。 「反省しているようやし、被害届は出さんでおきますわ」 結局、盗んだ商品を返却したうえで、彼女の居住確認をすることで事態は終結。日本語がわからないため状況を飲み込めず、警察官の手を握って泣き咽ぶ結実さん。それを見る鮮魚部長は嫉妬に燃えているようで、店を後にするまで粘着質な視線を送り続けておられました。 「Gメンはん、おつかれさん。今度、あの子見かけたら、ワシに連絡してくれるか」 「はあ……」 「メシ食わしたるって約束してもうたから、もし来たら頼むわ」 男はいくつになっても若い女性に弱く、手を握られるだけで、その立場すら忘れてしまう生き物のようです。 (文=澄江、監修=伊東ゆう) 本コラムを監修している伊東ゆうさんが新連載を開始しました。ぜひご覧ください。 『伊東ゆうの万引きファイル』 前のページ1234 澄江(保安員) 万引きGメン(保安員)歴40年以上。スーパーで品出しのパートをしている時に、万引き犯を捕まえたことがきっかけで、この世界に。現在も週5日は現場に立っている。 記事一覧 最終更新:2022/02/15 08:56 楽天 万引き こういう男に権力与えちゃいけないという見本 関連記事 万引きGメンを負傷させた我が娘! 土下座する父親に店長が「ポリ袋の大量使用」チクリ福袋に盗品詰め込んだ万引き老女、「お正月だから妹とおいしいものを食べたくて」警察官も呆れ万引き犯と勘違いし誤認捕捉! 「人を泥棒扱いして!!」激怒する客に店長がとった行動とはベテラン万引きGメンが負傷! 人気芸人似の凶悪犯と命がけの対決【歳末警戒SP】逃走万引き犯が捕まった! 「しっかり思い出して」検察庁でGメンが体験したイヤ~な話 次の記事 秋篠宮さま、マスコミ誤報に反論 >