オンナ万引きGメン日誌

ベテラン万引きGメンが負傷! 人気芸人似の凶悪犯と命がけの対決【歳末警戒SP】

2021/12/11 16:00
澄江(保安員)
写真ACより

 こんにちは、保安員の澄江です。

 先日、東京都八王子市中野町のスーパーマーケット「スーパーアルプス甲の原店」で、50代の保安員が、声をかけた万引き犯に果物ナイフのようなもので胸を刺されるという衝撃的な事件が発生しました。

 刺された保安員は、凶器となったナイフを胸に刺したまま搬送されたそうで、一命をとりとめたものの重傷を負っています。犯人は、精神疾患歴のある50代の男性。居合わせた通行人に取り押さえられたあと、駆けつけた警察官たちに羽交い絞めにされる形で身柄を確保されました。

 直接の逮捕容疑は殺人未遂ですが、調べに対して男は「刺したことに間違いないが、殺すつもりはなかった」と供述しており、殺意を否定しているとのこと。人の胸にナイフを突き刺しておきながら、殺意を否認する心理は不明ですが、刑事責任能力を調べられているということで今後の展開が気になります。

 つい先日も、2017年7月に神戸市北区で発生した5人殺傷事件の被告が、2回の鑑定留置を経て起訴されたにもかかわらず、裁判員裁判で“犯行時は心神喪失状態であった”と認定され、求刑死刑のところ無罪判決となりました。被害者側からすれば、納得できるものではないと容易に想像でき、このような判断に疑問を抱いた次第です。


 今回は、8年ほど前の年末に発生した私自身の受傷事故について、お話ししたいと思います。

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