サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」野呂佳代の活躍は、朝日奈央のおかげ!? コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 朝日奈央のおかげで野呂佳代は変わった!? 自分を立て直すために「人と正しく比べる」必要性 2022/01/20 21:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 「元アイドルの成功例」こと朝日奈央(C)サイゾーウーマン 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今週の有名人> 「奈央ちゃんのおかげで変わることができた」野呂佳代 『あちこちオードリー』(1月12日放送、東京テレビ系) 最近、女性誌やSNS上で、精神科医による「人と比べない」という論旨のコラムをよく見かけるように思う。確かに、いち会社員の女性がテレビで大活躍する女性タレントと自分を比べてもなんの意味もないし、一般人同士であっても、無駄に自分を傷つけることにつながりかねないから、「人と比べる」ことは得策とはいえないだろう。 しかし、テレビもネットもない無人島に住んでいるのなら別だが、生きていれば人との接触は避けられない。一定の成果を常に周囲から求められる現代人が、まったく「人と比べない」というのも無理な話ではなかろうか。若い頃は特に、いろいろな意味で伸び盛りだから、「人と比べる」ことがモチベーションとなり、そこから自分の可能性に気づいたりすることもあるだろう。ということは、「人と比べる」のが悪いのではなく、「正しく比べる」ことが必要なのではないか。 そんなことを考えていたところ、「人と比べる」ことで大きく飛躍できたのだろう有名人を見つけた。1月12日放送『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演した野呂佳代だ。 元AKB48で『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)や『ゴッドタン』(テレビ東京系)に出演するなど、これまでバラエティを中心に活動していたイメージがあるが、最近では月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)や『科捜研の女』(テレビ朝日系)に出演し、女優としてのポジションを築きつつある。 しかし、ここに至るまでの道のりが決して平たんなものではなかったことが、『あちこちオードリー』で明かされていた。年齢を偽り、顔や全身写真を加工してAKBのオーディションに挑んだ野呂。最終選考であまりに書類と実際の容姿が違ったため、野呂いわく審査員の間に「『あいつ呼んだの、誰?』くらいの衝撃」が走ったそうだ。 しかし、総合プロデューサーである秋元康氏の「この子がスタイルがよくなって、きれいになっていく過程があったら面白いよね」という一言でAKB入り。そこからダイエットをして痩せたこともあり、2006年発売のシングル「会いたかった」では選抜メンバーにも入った。 このまま順調に活躍するかと思いきや、歌番組収録の際、気合を入れすぎて「会いたかった」のセンターである前田敦子に気を使うこともなく前に出てしまう。これでメンバーからひんしゅくを買い、さらには次のシングルの選抜メンバーからも外された。一方、秋元氏は野呂にお笑いのセンスを見出していたようで、「指原(莉乃)並みに」目をかけられていた時期もあったという。 次のページ 有吉弘行に“正論”で斬られた野呂佳代 1234次のページ 楽天 セブンネット ナイト・ドクター Blu-ray BOX<予約購入特典:B6クリアファイル2枚セット付き>(Blu?ray) 関連記事 日テレ『上田と女が吠える夜』に感じた、人を叩きすぎない配慮――若槻千夏の“塩梅”に感嘆したワケ松田聖子と神田沙也加さん、「原因探し」は必要か? 親子関係を掘り起こす意味のなさ宇垣美里、桑子真帆……女子アナには「ウラオモテ」が必要!? 2021年話題の女子アナを斬るベッキーが今、「周りを幸せにしたい」と言ってはいけない2つの理由――“いい子発言”が気になるワケギャル曽根の小倉優子に対する「やりすぎ」行動に思う、まじめで真逆な友人との距離感