サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」マツコに見る毒舌が通用しない時代 コラム [再掲]仁科友里「女のための有名人深読み週報」 マツコ・デラックスの引退説に考える、テレビ視聴者に“毒舌”が通用しなくなった現況 2022/01/27 21:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 マツコ・デラックス、田中みな実を泣かせた過去 マツコは「田中みな実の時ってプロレスができたじゃん、いい時代だったよ」と回想する。「私はプロレスしがいのある女が出てきたなくらいに思って、ちょっとやったわけよ。そしたら、ただの悪口になるっていう」と予期せぬ結果を生んだと明かし、有吉も「そうなんだよね、ひどい、ひどいと言われちゃうんだよね」「僕も、ほとんどそういうのには関わらないようにしている」と同調していた。 田中アナとマツコのプロレスと言えば、『さんまのホントの恋のかま騒ぎ』(TBS系)という番組が思い出される。さんまが司会をし、テーマに沿っておネエタレントたちが恋愛にまつわるトークを展開する番組で、ゲストとして登場した田中アナは、「さんまさんのことが結婚したいくらい好き」とぶりっ子キャラを全開で挑んでいた。 マツコが、隣に座るミッツ・マングローブに「(田中のことが)本当に嫌いなのよ」とつぶやいたことを聞いた双子のおネエタレント・広海が「本当に嫌いって言ってる」と暴露。田中が「マツコさんに嫌われるようなことをしてしまって、申し訳ありません」と泣き出した。が、実は手の甲で隠された田中の口元は笑っていて、つまり泣いたのは一瞬だったという壮大なオチが待っていた。しかし「仕事として」言い合いをしても、「泣かせた」となると、視聴者のイメージ的には、マツコが断然悪者で、結果的に損をしたと言えるのではないだろうか。 次のページ マツコ・デラックスの“やりにくい”状態は続く!? 前のページ12345次のページ 楽天 世迷いごと(続) 関連記事 マツコ・デラックス、「ポテサラ事件」へのズレたコメント……「高齢男性と変わらない」と感じたワケなぜミッツ・マングローブの毒舌は炎上するのか? マツコとは異なる“自意識のあり方”『5時に夢中!』若林史江、「マツコに決して逆らわない」態度から見えてくる女の顔『5時に夢中!』内藤聡子アナに考える、男はなぜ“ジジ殺し”に執着するのか?立川志らく、「料理は女性がするもの」議論の発言に考える『グッとラック!』が視聴率低迷のワケ