マツコ・デラックスの引退説に考える、テレビ視聴者に“毒舌”が通用しなくなった現況
マツコ・デラックスと関ジャニ∞・村上信五がMCを務めるバラエティ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)。1月24日の放送では、マツコのある発言がネット上で話題になった。
番組の終盤、「人気占い師シウマさんに2022年の2人を占ってもらった件」と題したコーナーを放送。『夜ふかし』でおなじみの占い師・琉球風水志シウマ氏が、村上とマツコの仕事運などを占った結果、マツコは「仕事を増やすというよりは、今ある物を辞めずに持続することを心がけてください」と診断されていた。
この結果に村上が「今までよく(仕事を)辞めずに持続してきたな」と言うと、マツコは「本当です。もう十分でございます」と反応。ネット上ではこの一言を受けて、「マツコはもう芸能界に未練なさそう」「仕事を減らすのか、引退なのか……」といった声が飛び交い、再びマツコの“芸能界引退説”が浮上しているようだ。
これまで何度も引退をほのめかしてきたマツコだが、2020年9月16日に『ホンマでっか!?TV』を“卒業”した際は、一部週刊誌でも芸能界引退の可能性を報じられていた。「女性自身」10月27日号(光文社)によれば、マツコの所属事務所社長が「彼女もまもなく50歳になります。いまのキャラのままで、これからずっと将来も、というのはやっぱり難しいです」と語ったと伝えている。
マツコは“毒舌キャラ”として今もテレビに出続けているが、昨年11月13日放送の『マツコ会議』(日本テレビ系)では、本音が漏れたことも。テレビにおける自身の身の振り方について、「いろいろ考えているのよ。どのタイミングで身を引こうかなってずーっと考えている」「自分も結構、追い詰められているから」などと吐露したのだ。
なぜマツコが「追い詰められている」のかは、本人にしかわからない。一方で、ライターの仁科友里氏は、かつて連載「女のための有名人深読み週報」の中で、「今の時代はマツコのような毒舌タレントには、やりにくい部分はあるように思う」とつづっていた。一体、何がマツコを“やりにくく”しているのだろうか? マツコの進退を気にする声が上がる今、同記事を再掲する。
(編集部)
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の有名人>
「今、わからん。女子アナをどう扱っていいか」マツコ・デラックス
『マツコ&有吉のかりそめ天国』(10月9日、テレビ朝日系)
マツコ・デラックスが『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)を静かに“卒業”したことで、突如“引退説”が浮上してきている。
10年間レギュラー出演をしていて、司会の明石家さんまとのやりとりを楽しみにしていた視聴者も多いことだろう。マツコクラスの大物が番組を“卒業”するとなると、セレモニー的な企画が組まれそうなものだが、実際は番組の最後に「マツコさんは今日の放送でホンマでっか!?を卒業します。およそ10年間本当にありがとうございました」というアナウンスがあったのみ。
この顛末について、「女性自身」10月13日号(光文社)は、「マツコ、『ホンマでっか』卒業の真相 引退前倒しで保護猫支援か」と報じた。また10月27日号の同誌では「マツコ引退説に事務所社長答えた『今のままずっとは難しい』」という記事が掲載され、所属事務所の社長が「彼女もまもなく50歳になります。いまのキャラのままで、これからずっと将来も、というのはやっぱり難しいです。これからどうするのかを自分でも考えているところですよ」と、マツコが変革の時を迎えていることを認めるコメントしていた。