【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮さま「反抗」の数々! かつての「皇室離脱願望」や「やりたいことは遠慮なく実行」がはらんだバッシングの伏線

2021/12/18 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

秋篠宮さまは現実との妥協点を見出し、立派に踏みとどまった

堀江 国民の要求はもともと理論破綻しているのです。皇族の暮らしぶりに対し、ある種のラグジュアリーというか、身分の高さに伴った特別さを求める一方、「清貧さ」も当然だという。完全に矛盾した要求を突きつけていることがわかります。

 こうした経済問題に対し、眞子さんは深くは考えておられないご様子でしたよね。もしくは理解していても、世間の声になど影響されたくないとの思いが強いのでしょうか。

 さて、お若いころから“やんちゃ”であり、問題行動も少なからずあったところで、どこかで現実との妥協点を見出し、立派に踏みとどまることができる秋篠宮さまと、世間から暴走ととらえられる言動の末に日本から出て行った眞子さん。実の父娘ですが、皇族としての“器”はまったく違ったといわざるを得ない部分があります。

 同時に、秋篠宮様ご自身にも、過去の生き方に照らし合わせると、若い眞子さまの“自由追求”をストップさせることはできなかった。あるいは説得力がなかったのだろうなぁ……とも。

――次回は、掟破りの大学生皇族だった秋篠宮さま、そして紀子さまとの過去を見ていきます!


堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。

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最終更新:2021/12/19 18:41
本当は怖い日本史
国民ってつくづく身勝手