コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」
森三中・黒沢かずこに学ぶ、「敏感力」の生かし方――面倒くさがられないために大事な“一線”はどこか?
2021/11/25 21:00
このように、黒沢の敏感力は自分に向かうと、「いちいち考えすぎだけど面白い」と言われるようなネタになるが、その力が他社や他人に向かってしまうと「言いすぎ」「そこまで否定される筋合いはない」「越権行為」となり、トラブルのもとになりかねないと思う。とはいえ、「敏感が行き過ぎちゃって、面倒くさい人と思われている部分もあると思う」と話していたように、黒沢は自分の資質を理解しているのだろう。
そこで、過剰な敏感力をうまく生かすために、頼まれもしないのに黒沢におすすめしたいのは、YouTubeチャンネルで「敏感な女子のためのお悩み相談」を始めることである。
自分と同じような人たちの悩みを聞くうちに、「この敏感さは面倒くさい」「この敏感さはいい」というふうに、黒沢なりのガイドラインができてくるはずだ。今は「コンプレックスをうまい具合に発酵させた笑い」が求められると思うだけに、黒沢も自分や他人を傷つけることなく、健康的に考えすぎながら、私たちを大いに笑わせてほしいものだ。
最終更新:2021/11/25 21:29