サイゾーウーマンコラム日本のアウト皇室史皇族の“特権”を失った皇女の人生 コラム 【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!! 皇族の“特権”を失った元・プリンセスはハードモード! 「使用人」として生きた皇女の忌まわしい事件 2021/11/20 17:00 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 日本のアウト皇室史 「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「皇族」エピソードを教えてもらいます! gettyimagesより ――小室眞子さん夫妻、ついにニューヨークに旅立っていかれましたね。 堀江宏樹氏(以下、堀江) 複雑性PTSDを公表している眞子さんに対し、精神疾患に対して厳しいはずのアメリカビザがすんなり下りてしまうあたりに、“ロイヤル忖度”のすごさを思い知らされました。しかし、そういう特別扱いも、駆け落ち同然の結婚をして、アメリカに“亡命”した日本の元・皇女に対する世界中の関心度の高さゆえだと思うのです。 ――イギリスのタブロイド紙「デイリー・メール」には、家賃約55万円の新居の間取りまで報じられました。 堀江 王族/皇族に生まれた方への注目は、その方が特別な身分でなくなったとしても、一生ついてまわります。注目度がとくに高ければ、今回の眞子さんのように元皇族としての特権と、一般人の自由を両立した“ロイヤル忖度”を受けることも可能なのですが。 ――歴史の中で、そのような例はあるのですか? 堀江 主に世界史では……。日本では伝統的に、皇族のお相手以外と結婚した皇女は、皇族としての“特権”を失ってきました。それ以外にも、世間から皇女として扱われなくなるケースもあったのです。 ――いまの眞子さまを見ていると、想像がつかないのですが? 堀江 天皇の娘や孫(もしくは、上皇/法皇の娘や孫)を皇女と呼びます。ところが、彼女が父親から愛されない娘だったのであれば、その時点で、皇女でありながらも“平民扱い”になっちゃうんですね(苦笑)。独身なのに、皇女扱いもナシ、世間からは好奇の目で見られるだけというハードモードの人生がスタートし、元・プリンセスとして生きざるを得なくなったりもするのです。 ――それでもある意味で、自由の身になれたということでしょうか……。 堀江 そのとおりかもしれません。逆にいうと自分で仕事を見つけて、自活しないと生きて行けません。父親が守ってくれないので。だから、上流家庭の使用人として生きざるをえなくなった皇女もいるんですよね。 でも、本当にそういう一般人になってしまうと、警護はつきません。正直、かなり危ない目に遭う可能性もありました。今回お話するのはその一例です。 ――ええっ……そんなにひどい話があるんですか? 堀江 まぁ、ホントに怖い話ですよ。これは紫式部の優雅な『源氏物語』が宮廷社会でブームになっていたころ、本当に起きた事件です。今から1000年以上も出来事なのですが、要約すれば、12月の寒い深夜、裸に剥かれて死んだ皇女の遺体が野犬に食われ、凍った状態で見つかりました。 この事件を語る前に、当時の複雑怪奇な皇室周辺の人間関係を見ていきましょう。 次のページ 皇女にもかかわらず、プリンスとして扱われることは基本はない? 12345次のページ 楽天 本当は怖い日本史 関連記事 昭和天皇の娘がタバコ屋に!? 夫は年収200万円? 一般人と結婚した皇女6人、知られざる「その後」と日常生活昭和天皇の娘、“月収20万円”サラリーマンと結婚で皇室人気上昇! 「逆に好印象」だったお相手の経歴とは?昭和天皇の娘が「タバコ屋の看板娘」に!? 青年実業家と結婚したプリンセス、知られざる日常生活皇族で1億円以上支給されても「お金がない」!? サラリーマンと結婚した“プリンセス妻”、特売品と内職の生活だった?皇室から「手切れ金」が支払われた可能性? 婚約発表で“元カレ”が「結婚させてくれ」と申し入れ、プリンセスに大問題勃発!