【連載】わが子から引き離された母たち

できたちゃった結婚後、夫の浮気グセが発覚! 子どもから「何々くんママとご飯食べてきたよー」と聞くように……

2021/11/20 11:00
西牟田靖

義母らが夫の浮気相手を容認

――夜の間、お子さんはどうされていたんですか?

 義母に預けていました。それで2〜3年忙しく過ごしたんです。そのうち子どもから夫の浮気について話を聞くようになりました。しかもそれ、義家族が同伴なんです。

 例えば「何々くんママとご飯食べてきたよー」とか。「何々くんママとばあちゃんと遊びに行ってたよ」とか。

――え、それはもしかすると、義母らが夫の浮気相手と一緒に遊びに行ってたってことですか?

 そうです。でも、子どもにそう報告されても、子どもは別に悪くないので叱れないですよね。一方、義母に対しては、絶望的な気分になりました。散々悩んで今まで相談してきたのに、浮気相手を容認するんだ~と思って。


 なので、私、現実逃避したくて、さらに仕事に打ち込むようになりました。昼は不動産屋で、夜は水商売。その2つ掛け持ちして、家にあまり帰らないようになったんです。すると、夫はさらに浮気に走りました。

――夫の浮気、ひどいですね。何か対策はとったのですか?

 証拠を集めて、なるべく良い条件で離婚するしかない。そう思って、探偵さんに浮気調査をお願いし、一つひとつ証拠を集めていったんです。2016年のことです。夫は、なぜか「バレるはずがない」と決め込んでいて、「浮気の証拠を見せろ。離婚届を持ってこい」と開き直っていました。

――浮気の現場を押さえて、夫に詰め寄ったりしたことは?

 ありました。家族で使っているワンボックスの3列目のシート。そのシートの後ろのポケットにGPS機能付の携帯電話を忍ばせておいて、探知したんです。すると、行き先はラブホテルだったんです。


 以前から週2回ほどのペースで、遠方のコンビニや人けのない工場地帯に駐車している形跡があって、何度か問い詰めていました。「ラブホテルに行ってたんじゃないの?」って。だけど、その都度、「仕事の関係でコンビニに立ち寄った」とか「夜勤で忙しい」とか言って、はぐらかされていたんです。

――決定的な証拠に、なかなか至らなかったんですね。

 私、まずラブホテルの駐車場まで出かけてワンボックスに合鍵で入り、車内からLINEをしてみました。

「ラブホテルにいるようだけど?」
後編へつづく

最終更新:2021/11/21 17:40
子どもを連れて、逃げました。
それから、どうなった……?