サイゾーウーマンコラムおばさん、肥満、弱音……3つの呪いから解放 コラム 【サイジョの本棚・打ち合わせ編】 「自分よりやせてるか・太ってるか」ジャッジ地獄/どういう「おばさん」でありたい?/男の弱音って……【サイ女の本棚】 2021/07/17 14:00 保田夏子 サイジョの本棚 今回紹介した3冊 『牧師、閉鎖病棟に入る。』 牧師であり幼稚園園長でもあった著者が、医師の判断で精神科の閉鎖病棟に入院することになる。「あなたはありのままでいいんですよ」と語ってきた著者が、“ありのままでは生きられない人”と過ごした3カ月を中心に、その後までをつづるエッセイ。 『ファットガールをめぐる13の物語』 「宇宙はわたしたちに冷たい。理由はわかっている」自分が太っていることを気にしている主人公エリザベス。彼女の高校~成人期までを、連作短編形式で描いた小説集。年を取っても、彼氏がいてもいなくても、太っていてももやせていても、彼女の体のサイズへの意識が途絶えることはない。太っていた彼女は、結婚後にダイエットに取り組み、やせていくが……。 『我は、おばさん』 「おばさん」という呼称について侮蔑語ではなく、本来の中年女性の総称として再定義を促すカルチャーエッセイ。「おばさん」が、これまでカルチャーでどのように描かれてきたか、「誰がお手本で、誰が反面教師なのか」を探る。『更級日記』『若草物語』から『乳と卵』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』まで、古今東西の文学・エンタメ作品をひもとき、著者が目指す「おばさん」像を描き出す。 前のページ1234 最終更新:2021/07/17 14:00 関連記事 宇佐見りん『推し、燃ゆ』で描かれる、誰かを「推す」ことの不毛さと偶像を尊ぶアイドルファンのリアル「普通のおばちゃん」が“やりたい”を貫く7年半――『お遍路ズッコケ一人旅』で描かれた40代女性の情熱本国で13万部の大ヒット! 注目の韓国文学『わたしに無害なひと』が、“私たち”に響くワケ『しらふで生きる』レビュー:酒、趣味、人間関係に無意識で依存している人に響く「解脱」までの日々『私がオバさんになったよ』レビュー:“排他的な日本”を生き抜く上で、最も必要なスキルは…… 次の記事 のん、テレビ女優復帰の鍵は…… >