ザ・ウィークエンドはコロナ禍の音楽業界救済に1億円! 海外セレブのチャリティは「日本とケタ違い」!?
「#MeToo」「Black Lives Matter」運動の流れに乗じて、セレブたちの過去の差別的な言動が掘り起こされ、出演や作品の「キャンセル」を求めるキャンセルカルチャーが続いている。無神経で無知なセレブはキャンセルされるべきだが、心から反省し謝罪するセレブにはチャンスを与えるべきという声も多く、また一方で、「キャンセルカルチャーがエンタテインメントをつまらなくする」と批判する大御所コメディアンもいる。
カルト的人気を誇るドラマ『フリークス学園』(90~00)や、映画『40歳の童貞男』(05)など数多くのコメディ作品に出演し、北朝鮮の金正恩総書記の暗殺計画を描いたブラックコメディ映画『ザ・インタビュー』(14)を監督して、物議を醸したセス・ローゲン。彼は今年5月、キャンセルカルチャーについて「差別的で古い(価値観に基づくジョーク)ことを言ったのなら、何らかの方法や形で責任を取るべき」と発言。「不謹慎スレスレのジョークばかり言う人だと思っていたが、こんなに人間性が高かったなんて」「ポリコレ意識の高い人だ」と評価された。
セスは、11年に結婚した女優のローレン・ミラーの母親が初期のアルツハイマー病と診断されたことを受けて、12年にNPO団体「Hilarity for Charity」を設立。笑いを通してアルツハイマー病患者とその家族へのサポート、支援を行っている。18年に仲間のコメディアンを集めて行った、同団体主催のチャリティーショーは大盛り上がりし、6万9,000ドル(約760万円)の寄付金を集めた。このショーは現在Netflixで配信中だ。
人権問題にも関心を寄せているようで、セスは、昨年ジョージ・フロイド事件(※)に抗議するデモ隊参加者が次々と逮捕された際、保釈金の支援をしたNGO団体「Minnesota Freedom Fund」にいち早く寄付した。
※黒人男性ジョージ・フロイドが白人警察官に逮捕される際、組み伏せられ、膝で首を押さえつけられ死亡した事件