仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

メイプル超合金・安藤なつは、“モラハラ妻”と決めつけられない? 山田花子、虻川美穂子「オンナ芸人の夫」の“共通点”を読み解く

2021/07/01 21:00
仁科友里(ライター)

オンナ芸人を狙う一般人男性がどんどん増える?

 (6)のエピソードも同様で、食事会で芸能人と出会い、楽しい時間を過ごせたことで「友達になりたい」と舞い上がったのかもしれないが、それは「安藤なつの夫だから、良くしてもらった」可能性は否めない。「安藤なつの夫」というポジションにいるから受けられる恩恵や、相手の気遣いを考えず、「またご飯に行きたい」と友達のように言ってしまう夫は、ちょっと世間知らずで強欲な部分があるのではないか。

 オンナ芸人の活躍の幅は広がり、女優業や執筆業への進出も目覚ましい。有名になれば収入も社会的地位も得られるが、こうなると、有名人の夫になって「自分も有名になりたい」という野心を持ったり、「いい生活ができそう」と企んだりして、オンナ芸人を狙う一般人男性はどんどん増えることだろう。女性の経済力をあてにした結婚が悪いものだと私は思わない。

 しかし、その場合は、ある“義務”を背負う覚悟が必要になるだろう。世の社長夫人の多くが控えめにふるまうのは、本人の性格もあるだろうが、「夫あっての自分」ということをわきまえているからではないか。「女性有名人の配偶者」となり、なんらかの恩恵に浴したいと思うなら、男性も「妻あっての自分」であることを理解して、「妻を立てて、控えめにふるまう」ことはマストだろう。

 安藤だけでなく、オンナ芸人の皆様におかれましては、気を付けて相手を選んでいただきたいものだ。


仁科友里(ライター)

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2021/07/01 21:00
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「友だちが有名人」という自慢しかない人と同じパターンだ