コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!
皇室から「手切れ金」が支払われた可能性? 婚約発表で“元カレ”が「結婚させてくれ」と申し入れ、プリンセスに大問題勃発!
2021/07/24 17:00
――お相手男性のお家柄も立派ですね。容子さんのコメントも素敵じゃないですか。
堀江 結婚後すぐに容子さんは懐妊なさるほど、ご夫婦仲はとても良いものでした。また、容子さんは茶道の勉強も熱心に始められていました。
ところが、お二人の婚約が発表された同年4月、フランスから例のフィリップ・ギャル氏が来日、三笠宮家に「容子さんと結婚させてくれ」と申し入れて大問題になったそうです。この時、マスコミは気づかず、騒ぐことはありませんでしたが、同年7月頃にはすでに報道関係者に情報は漏れていたそうです(「週刊新潮」84年7月5日号)。
――ええ! 『舞姫』の男女入れ替え版みたいな展開じゃないですか。
堀江 そうなんです。この時、関係者がギャル氏を説得、帰国させることには成功しました。そして、容子さんは千さんと無事結婚なさったのですが、それに不服なギャル氏が“何らかの要求を行い”……つまり、自分の気持ちを弄んだ保証を金銭でしてほしいというようなことを言い出した、と。
――それは手切れ金みたいなことですか? なかなか大胆な要求じゃないですか。
堀江 そのうわさに真実味を与えたのが、この年の7月……具体的には84(昭和59)年7月6日~24日までの19日間、完全プライベートのスイス旅行に三笠宮百合子妃がお行きになったことです。当時、スイス・ジュネーブには三笠宮ご夫妻の長女で、近衛家に嫁がれた甯子さんとそのご家族が滞在されておられ、みなさんにお会いになるための旅行……という説明が公式にはなされました。