コラム
オンナ万引きGメン日誌
ポメラニアンに高級熱帯魚まで……連続“生体”万引き犯は、ペットコーナー常連客だった! 驚きの手口と動機とは?
2021/06/26 16:00
ペット館から一番近い出入口を見ていると、写真で見た男性が、大きなトートバッグを右肩にかけて入ってきました。おそらくは30代、どことなくくりぃむしちゅーの上田晋也さんに似ている日焼け顔で筋肉質の男性です。事前の情報通り、ペットコーナーに直行した男性は、高価な熱帯魚のディスプレイの前で足を止めました。
アジアアロワナ(高背金龍) ¥78,000(税別)
悠々と泳ぐアジアアロワナを、しばらく見つめた後に店員さんを呼んだ男は、いくつか質問を重ねています。どうやら購入を決めたようで、一旦その場を離れた店員が、大きな網とバケツを手に戻ってきました。売場のカウンターで登録関係に必要な書類と、酸素注入されパンパンになったビニール袋(マジックで値段が書かれている)に入れられたアジアアロワナを受け取った男性は、それをカゴに入れて買い物を続ける様相です。
(そんなにおかしな人には見えないし、店員さんも付いているから大丈夫かな)
ろ過槽用のウールや活性炭、エサ用のコオロギが入った虫かごなどの商品をカゴに入れて間もなく、同行していた店員が別の客に声をかけられて足を止めると、それに合わせて男性も売場を離れて行きます。