ビリー・アイリッシュ、「蔑称と知らずに口パクしていた。恥ずかしい気持ちでいっぱい」流出した人種差別的な動画を謝罪

2021/06/23 18:47
堀川樹里(ライター)
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 10代、20代の圧倒的な支持を集めている、歌手のビリー・アイリッシュ(19)。ルッキズムや人種差別など、さまざまな既存の価値観に苦しみながらも社会正義を求める言動が人気の要因だったが、過去に撮影した、アジア系の人々を侮辱する動画がTikTokに流出し、大きな波紋を呼ぶことに。それについて、現地時間6月21日に、ビリーはインスタグラムのストーリーに長文を投稿し、謝罪した。

 メッセージでは、「みんな愛しているよ。みんな(今回の問題について)説明すべきだと言っているよね。私もしたいと思っていた。だって、本当の私とは違うレッテルを貼られてしまったから」と前置きした上で、「13歳か14歳くらいの頃に撮影した動画が、編集されて流出している件。アジア系コミュニティを侮辱する言葉だって知らずに、口パクしていた。あらためてそれを見て愕然とし、恥ずかしい気持ちでいっぱいになった。そんな言葉を口にしたという事実を吐き戻したい」と、先の動画で口ずさんでいた「チンク(chink)」が中国系移民に対する蔑称だとは知らなかったと釈明。

 「この曲(動画で流れていたラッパーのタイラー・ザ・クリエイターの楽曲)を聞くまで、この言葉を聞いたことはなかった。私の家族は誰も使わないし」「無知だったこと、その時の年齢が低かったことは弁解にはならない。人を傷つける行為に対する言い訳には、決してできない。このことについて謝りたいです。ごめんなさい」と素直に謝罪した。

 続けて、黒人特有のアクセント“ブラクセント”のような口調や、アジア人がまくしたてるように話す姿をまねた動画については、「(私は)ちんぷんかんぷんなことを話しているんだよね。子どもの頃から、ペットや友達、家族に対しては、こういうふうに話している。ずっとやっていることなんだ」「デタラメなことを言って、ふざけているだけ。特定の誰かをまねしているわけでも、特定の言語やアクセントや文化をけなしているものでもない。私の周りの人は、私が小さい頃からずっとふざけていることを知っている」と説明。

 「どう解釈されるにせよ、誰かを傷つけようと思ったわけではないんだ。だから、聞いた人を傷つける(差別主義者だという)レッテルを貼られてしまい、心が痛い」とつづった。


 そして、「私は、自分が信じている多様性、思いやり、寛容、公平と平等のために、SNSを使って闘ってきた」と主張。「私たちはみんな、対話、傾聴、学習し続けることが必要なんだよ」とし、「みんなの声は届いたよ。愛している。わざわざ時間を割いて読んでくれてありがとう」と締めくくった。

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