コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第554回】

東出昌大の「養育費月1万円」は不当か否か? 「女性セブン」のバッシングと「週刊女性」の擁護、そして事務所の存在

2021/06/01 21:00
神林広恵(ライター)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 本日から東京などの緊急事態宣言や「まん延防止等重点措置」の延長が始まった。同時にデパートや映画館など、規制を緩める措置も。長期化する感染拡大だが、「安全安心」ばかりを繰り返すばかりの菅首相の元、本当に東京五輪がスタートしてしまうのか。不安しかない。

「女性セブン」6月10日号(小学館)

第554回(5/27〜6/2発売号より)
1位「独占スクープ 杏悲憤 東出昌大が『養育費は1人たった月1万円』」(「女性セブン」6月10日号)
2位「東出昌大『父の威厳を取り戻す』逆襲の一手」」(「週刊女性」6月15日号)
3位「岡田健史 所属事務所と訴訟トラブルで『両親との確執』」(「女性セブン」6月10日号)

 確かに驚いた。不倫で大バッシングに会った揚げ句、妻・杏と離婚という事態になった東出昌大だが、3人の子どもたちに対する養育費の額が「女性セブン」にスクープされてしまった。東出が提示した慰謝料の額が、子ども1人につき1万円で計3万円というショボさだったから。しかも、あまりの低額に杏が納得せず、現時点でその支払いもされていないというのだ。

 自らの不貞で離婚したにもかかわらず、そして有名芸能人という立場にあって、あまりの額の低さに東出に対するバッシングが再び盛り上がったのも当然だった。記事でも東出に対して手厳しい。養育費を捻出するための努力をしていない、「父親から愛されていない」と子どもが感じるかもしれない、などと東出のケチぶりを糾弾している。

 だが、この低額養育費が発覚後、巻き起こったのは東出バッシングだけではなかった。月1万円という具体的な数字が、しかもかなりプライバシー要素の強い話が、どうやってマスコミに漏れたのか、という疑問だ。この疑問は「セブン」の取材に応じた杏の態度でさらに加速する。「セブン」は慰謝料について杏に“話を聞いて”いるのだが、養育費未払いについては「事務所に聞いてください」との答え。さらに1人1万円ではと養育費の額を問いかけられると、杏はこう答えたというのだ。

「それは誰に聞いたんですか?」

 そうだよね。疑問に思うよね。未払いだけならまだしも、具体的な数字が漏れているんだから。そのため、一部では東出が周囲に愚痴っていたことがマスコミに漏れたという珍説まで流布される始末。しかし、東出不倫発覚→東出と相手女優・唐田えりか大バッシング→離婚→今回の慰謝料バッシングというこれまでの経緯を見ると、おのずと見えてくるのが杏の所属事務所・トップコートの存在だ。

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