サイゾーウーマンコラム21歳で出産した女性が“わが子と会えない”理由 コラム 【連載】わが子から引き離された母たち 「息子に毎日弁当を届けたい」21歳で結婚・出産した女性が、“わが子と会えない”理由 2021/06/04 16:00 西牟田靖 離婚子育てわが子から引き離された母たち 専門学校を卒業後、すぐに結婚・出産 ――専門学校を出た後、テレビ業界に就職したんですか? テレビや映像の仕事は向いてないかなって思って、卒業後、子ども関係の仕事を始めました。ベビーシッターのアルバイト。というのも、卒業半年前に番組宣伝映像制作のアシスタントをしたんですが、高度なことを求められすぎてしまって、私のレベルではついていけなかったんです。 ――テレビから子ども関係? ジャンルが、ずいぶん離れていますね。 子どもが好きだったので、ベビーシッター、楽しそうだなって。それに看護師や保育士は、資格を取るのに時間がかかるので。資格のいらないシッターならできるかなと思って、保育園で保育補助の仕事をしたんです。 ――それからしばらくは、アルバイトをされたんですか? 同棲して妊娠したので、辞めざるを得ませんでした。通っていた居酒屋で知り合った友達に紹介してもらったサラリーマンがお相手です。第一印象は真面目そうだなと。実際に真面目な人だったんですが。システムエンジニアをやっている26歳。そんな彼とすぐに、お付き合いするようになって、1年後の結婚を視野に入れた同棲ってことで、2004年に1LDKのマンションをS区に買いました。 ――出産までの経緯は? 05年の春、安定期に入ってから結婚式を挙げました。出産したのは9月で、私が21歳のときでした。 ――とすると、社会で働く経験があまりないまま、お母さんになられたんですね。 そうなんです。だから社会の矛盾とか人間関係の難しさとか、そういった複雑なことは考えないし、精神年齢も低いままでした。家庭という狭い世界ではそれでもよかったりする。それだけ若くて社会経験がないと、夫に従わざるを得ないので、夫婦間に波風が立ちにくいですから。だけど私の場合、夫に対して、主張ばかりが強くなっていきました。 次のページ 夫も仕事を、自分も家事や育児を頑張っていた 前のページ12345次のページ 楽天 Yahoo 子どもを連れて、逃げました。 関連記事 「元夫には再婚してほしい」子どもを連れ去られ、共同親権運動を行うシングルマザーが今思うこと家の購入で夫とけんかして離婚の危機! 義父の叱責やワンオペ育児で疲弊した妻の苦しみ息子と会えないのは、魂を引き裂かれたようにつらい――嫌われても調停を続けて、母親の存在を示す「給料が少ない」と偽っていた夫、子どもが生まれてから超クレーマーな本性があらわに!「24年前、男性用の抱っこひもはなかった」「別れても一緒に子どもを育てる」離婚を取材するライターが語る、子育てと社会の変化