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PTA役員と仕事のダブル業務で、パソコン作業が増加! 「眼精疲労」に悩まされる44歳女性を救ったモノとは?

2021/05/04 13:30
木村眞樹子(医師)

2.「目の使いすぎ」が原因!? 眼精疲労のメカニズムを解説

 眼精疲労とは、目の酷使により疲労が溜まり、回復しにくくなった状態のことを指します。目のかすみや痛みなどのほか、頭痛や吐き気、肩こりなど、体のあらゆる部分に症状が出る場合もあります。

 ちなみに、「疲れ目」と「眼精疲労」は、医学的にはハッキリと区別されます。疲れ目は休憩や睡眠をとればすぐに治るものを指し、眼精疲労は症状がしつこく続き、治りにくい状態のことをいいます。

 眼精疲労の原因の多くは「眼の使いすぎ」によるもの。コンタクトや眼鏡が合っていない矯正不良の状態や、老眼の初期段階で無理に近いものを見ようとすることも原因になります。その他、緑内障や白内障、ドライアイといった「眼の病気」も眼精疲労につながるので要注意。

 さらに近年では、スマートフォンや長時間のパソコン作業で眼を酷使し、ドライアイになることも。これも、眼精疲労の原因のひとつとして問題視されています。

3.眼精疲労には、漢方医学もおすすめ

 眼精疲労で悩むサユリさんは、「自分のように仕事や家庭で目を酷使している人は、一体どんなケアをしているんだろう?」と、インターネットで対処法を検索。すると、あるサイトで「漢方薬で眼精疲労を改善できる」という情報を目にし、「ダメでもともと、試しに漢方薬に頼ってみるか」と、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)という漢方薬を飲み始めたそうです。


「漢方薬をしばらく飲み続けていると、自然と目の疲れがラクになる気がしました。以前は家でも職場でも、細かい文字を見ると視界がぼやけ、かすみ目を実感することが多かったのですが、今ではクッキリと見え、疲れづらくなったんです。肩こりも自然と和らいできたのを感じています」

 うれしそうに自身の体験を語るサユリさんは、悩みの根本を解決することができ、自然と自信も取り戻したよう。眼精疲労が漢方薬の服用によって軽減されたというエピソードでした。

3-1.漢方薬で眼精疲労を改善できるの?

「目がかすんだり乾きを感じる。目の奥が痛んで困っている」「休んでも目の疲れがなかなかとれない」

 サユリさんのような悩みを持つ方には、漢方薬もおすすめ。実際に、眼精疲労に効果のある漢方薬は、いくつもあるんです。

 漢方医学は体のバランスを整えて、自然治癒力を高めることで、体の内側から健康にするための学問。漢方薬はさまざまな症状に効果が認められている医薬品ですが、自然の素材が体に優しく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。


 今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な体質の改善を目指す漢方薬は、冷えや疲れ、アレルギー体質や肥満などの、慢性的な症状や体質に悩む方にも最適。バランスのいい食事や、適度な運動を毎日続けるのは難しい場合も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるはず。漢方医学を日々のヘルスケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?

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