サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が見た“紀州のドン・ファン”事件 コラム [再掲]知られざる女子刑務所ライフ “紀州のドン・ファン”元妻逮捕、覚醒剤入手ルートは「東京」!? “元女囚”が「和歌山で買うことはない」と断言するワケ 2021/04/28 15:46 中野瑠美改め瑠壬(作家) 知られざる女子刑務所ライフ 写真ACより 和歌山県の資産家で、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた野崎幸助氏の怪死事件が、大きな動きを見せた。 2018年5月24日、自宅寝室のソファーに裸で座り込み、ぐったりしていたという野崎氏。まもなく死亡が確認され、体内から致死量を超える覚醒剤成分が検出された。和歌山県警は同年6月6日、死因を「急性覚醒剤中毒」と発表している。この不審死から3年、元妻の須藤早貴容疑者が、野崎氏に覚醒剤を経口で摂取させ殺害した疑いで、今月28日に逮捕されたのだ。 複数の報道によると、事件当日の夕食時、須藤容疑者は野崎氏と2人きりになっていたという。また、野崎氏と結婚後、ネットで覚醒剤について調べたり、SNSを通じて密売人と連絡を取っていたことも明らかに。一方、野崎氏は死亡前に飼い犬の葬儀を予約するなど、自殺をうかがわせるような事情がないことや、そのほかの状況と合わせて、県警は須藤容疑者の逮捕に踏み切ったようだ。 今後の取り調べで、覚醒剤の入手ルートや、野崎氏に摂取させた方法も明らかになるとみられるが、この事件を“元覚醒剤中毒者”はどのように見ていたのだろうか。覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴された中野瑠美さんが、事件当時、サイゾーウーマンの人気連載「知られざる女子刑務所ライフ」でつづったコラムを、あらためて掲載する。 (編集部) (初出:2018年6月10日) 覚醒剤は飲むと苦い!? オーバードーズした元女囚が考える「ドン・ファン怪死事件」 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。 大量の覚醒剤による急性中毒死 この記事がアップされる頃は、もう犯人がわかってますかね。そう、紀州のドン・ファン不審死事件です。お屋敷内には監視カメラが何台もあったそうですから、不審者はバッチリ映ってると思われます。 それにしても、大量の覚醒剤による急性中毒死なんて、なかなかないですよね。しかも、奥様が発見した時にはもう死後硬直が始まってたのに、「ドンドン」と床を踏み鳴らすような音がしたそうです。音を聞いた家政婦さんから「ご主人が呼んでますよ」と言われた奥様が2階に行くと、亡くならはってたんですね。しかも椅子に座った状態で下半身は露出。ほんまにサスペンス劇場みたいです。 普通に考えたら、奥様が怪しすぎですね。メディアもそういう方向で、一緒にいた家政婦さんとともに、すでに犯人扱いです。プライバシーも何もありませんね。 ぶっちゃけ私も奥様と家政婦さんの犯行説を取らざるを得ません。ただ、奥様がやるんなら、もう少し別のやり方じゃないとまずい気もします。疑われるに決まってますやん。まあ報道やと、奥様は実家とも疎遠で、ドン・ファン氏との結婚の報告もしてなかったようで、もともとちょっと変わってはる方ではあるようです。 次のページ ビールとかコーヒーは、シャブの苦みを消せる 123次のページ 楽天 Yahoo セブンネット 紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 関連記事 紀州のドン・ファン怪死事件――資産家の高齢男性は「若い女」「結婚」に何を求めるのか?紀州のドン・ファン妻、『バイキング』坂上忍インタビューは弁護士の「ゴリ押し」企画?元犯罪者とノーギャラで渡り合う「保護司」というお仕事! 元女囚が更生経験者の採用を提案警察の「有罪にしたい病」は治らない? 元女囚が考える冤罪事件覚醒剤使用・スピード違反・ひき逃げでも懲役5年は、かわいかったから!? 元女囚が考える女性の量刑