ママ友LINEで「いじめ」の悩みが解消したワケ……学童でトラブル、クラス替えに葛藤する小学生ママは語る
今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。
春になると、新入学や進級に伴って、クラス替えが生じる。小学校だと、毎年クラス替えが行われるところも多いが、それがママの悩みにつながることもあるという。今回は、クラス替えに葛藤するママのエピソードを紹介する。
「入れるだけでありがたい」学童に不満
佳苗さん(39歳・仮名)は、満7歳になる息子がいる。4月から2年生になったが、昨年はコロナ禍のため、学校行事がほぼ中止になりママ同士の交流も少なかった。
「うちの子は、家であまり学校の話をしないんです。同じ幼稚園出身で、一緒のクラスになった女の子のママに、小学校での息子の様子を聞いています。LINEで『一緒にたまに遊ぶみたいよ』とか、『校外学習で同じ班になった』という情報を送ってくれるんです。授業参観もなく、保護者会も1回しかなかったので、息子が学校生活自体、馴染めているか不安でした」
実は、佳苗さんが不安に陥ったのには原因があった。
「最初は学童クラブに息子を通わせていました。そこは、駅から近い商店街の中にあるビルの1階にあり、立地の良さから人気があったんです。でも、実際に入れてみると、狭くて体を動かすような遊びができないようで……」
「小1の壁」という言葉があるように、小学校入学を機に、子どもを長時間預けることが不可能になり、働き方を変えなければいけない事態に陥る親もいる。学童自体の数も少ない中、親の間で学童は、「入れるだけでありがたい」ものであり、佳苗さんの不満はママ友から共感されなかったという。