サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿中学受験、“卒母”のアドバイスに要注意!? コラム “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験、“卒母”のアドバイスに要注意!? 「K女子なんて、一生後悔するわよ!」娘の熱望校を全否定され…… 2021/04/11 16:00 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験の卒母との関係が徐々に怪しくなったワケ 同じマンションには真理さん(仮名)という、娘をT学園に入れた卒母がいたそうだ。そこである日、由佳さんは思いきって真理さんに話しかけてみたという。 真理さんは、「うちの子の受験の時はこうだったよ」など、いろいろと親切に助言をくれ、「さすが経験者! 頼りになる!」と由佳さんは大喜び。そのうちに、自宅同士を頻繁に行き交うような間柄になったというが、その関係も徐々に怪しくなっていく。 「6年生になる頃でしたか、娘に熱望校ができました。K女子なんですが、校風もいいし、制服も可愛らしくて、親子で気に入っていたんです。ところが、それを真理さんに教えたら、『K女子だけはやめなさい! いい評判なんて聞いたことないわよ!』って、何度も言ってくるんです」 由佳さんは、初めのうちは聞き流していたそうだが、真理さんの露骨な「K女子サゲ、T学園アゲ」がだんだん気になるようになったという。なぜならば、真理さんのK女子サゲに根拠はなく、ウワサレベルの話をしているように感じたからだそうだ。 もちろん、真理さん自身に悪気があるわけではない。「わが子が通っている中学校が一番良い!」と信じているからこそ、「由佳さんの娘にもぜひ入学してほしい」と思っているということは、想像に難くない。ゆえに、他校のネガティブな話題を強調していたのだろう。 「K女子もT学園も偏差値的には同じくらいですし、どちらもいい学校だとは思うのですが、真理さんの『K女子なんかに入ったら、一生後悔するわよ!』という言葉が頭を離れずに、すごく揺れましたね。親切で言ってくれるだけに、余計にたちが悪いのかもしれないです(笑)」 次のページ 「正直、うっとおしかった」中学受験を経て、いま思うこと 前のページ123次のページ 楽天 カンペキ中学受験2022 関連記事 中学受験塾に洗脳されていた私……「T学園に入りたいのは、僕じゃなくてママ」息子の涙に目が覚めて中学受験で「特進選抜コース」合格も、3カ月で落ちこぼれたワケ……「入学前にスマホデビューがいけなかった」中学受験ブームに流され、3年間で400万円課金! 「なのに入学先は偏差値48校」「公立でよかった」母の言えない本音中学受験、第1志望の大学付属に「不合格」特待合格狙いも「失敗」……それでも「やって良かった」と母が語るワケ“中学受験恐怖症”になった娘……1月校含め“5連敗”、母が後悔する「言ってはいけなかった」一言