[再掲]インタビュー

「女性客の顔ランク付け」男性美容師が大炎上! 「お客様に渡す雑誌の種類」にも意外な事実が?

2021/02/26 19:23
サイゾーウーマン編集部
写真ACより

 東京・渋谷区内の美容室「navile原宿」の男性スタッフが、ヘアサロンのスタッフ予約アプリ「minimo」で、女性客に顔写真を送らせ、顔のランクによって施術メニューを決めているとして、SNSで大炎上が巻き起こった。

 このスタッフは、「正直に書きますが、このメニューで、施術可能になるには かなり審査レベルは高いです」と前置きをして、「sランク 全て無料」「Aランク カット、カラー全般、トリートメント」「Bランク カットカラートリートメント」「cランク カット、ワンカラー<モデル料金>1000円」「Dランク カットのみ」(原文ママ)と提示。

 とあるTwitterユーザーが、この文面をスクショした画像とともに「美容師に顔ランクSからABCDまで付けられるの死なない??笑」とツイートすると、一気に拡散され、「ひどい店」「顔にランク付けるなんて気持ち悪い」などと批判が噴出したのだ。

 これを受け、男性スタッフは「お客様を見た目で判断する様な対応をしてしまった」として、オーナーとともにTwitterで謝罪。しかし、クレームがやまなかったようで、オーナーは再び謝罪を行い、一部取材に対して、顔のランク付けは「一般客にではなく撮影モデルなどになる人」への行為だったと弁明したのだった。

 「きれいになるため、可愛くなるため」に美容院を訪れる人も多い中、事前に美容師から顔をランク付けされるとあっては、不快感を抱かざるを得ないだろう。今回の件はかなり異例だが、美容院にて、仕上がり以外で“モヤッ”となったことがある人は、少なからずいるのではないだろうか。


 その一つとして挙げられるのが、施術中に渡される雑誌だ。「結婚してないのに、主婦向け雑誌を渡された」「上の世代のファッション誌を持ってこられた」「週刊誌っておばさん認定?」などなど、ネット上には、美容院と雑誌をめぐる“モヤッ”と体験に枚挙にいとまがない。

 果たして、「お客様に渡す雑誌」には何らかの基準があるのか? サイゾーウーマンでは過去、現役美容師に取材を行っていた。その真相を知ることで、少しでも美容院でモヤモヤする人が減るようにとの思いを込め、今回、同記事をあらためて掲載する。
(編集部)


(初出:2018年7月5日)

「週刊誌=おばさん認定」は本当か? 現役美容師が「お客様に渡す雑誌」の裏側を暴露

「先日から通ってる美容院が雑誌廃止してiPad Proでdマガジンを読ませてくれるようになったんだけど、美容師さん側も気遣わなくてよくなったし、お客さんも200誌以上の中から好きなものを読めるって喜んでるからdマガジンにしてよかった…って美容師さん言ってた」


 先日Twitter上で、“美容院で渡される雑誌”に関するツイートが話題を集めた。ほとんどの美容院では、お客さんが施術中に暇をしないようにという配慮からか、ファッション誌やグルメ誌、週刊誌といった雑誌が渡される。自分とは趣味趣向の合わない雑誌、読者層が違う雑誌を渡されると、モヤッとしてしまうことも少なくないが、このツイート主によると、通っている美容院が雑誌を廃止して、200誌以上の最新号が読み放題のサービス「dマガジン」を導入、お客さん側が自分の好きな雑誌を選べるようになったという。事実、数年前から、「dマガジン」に移行しているサロンも少なくないだろう。

 このツイートが話題になった背景には、多くの人が「美容院で渡された雑誌」に関して、腑に落ちない思いをした経験があるからなのではないだろうか。地方のサロンで美容師をしているAさんは「カウンセリングの際に、『普段読んでいる雑誌は何ですか?』と質問している美容院も多いですが、そうでなければ、お客様の服装や雰囲気、メイクから判断して、その系統のファッション雑誌を、美容師が選んで渡しています」とのこと。つまり、見た目によって「この人はこういう雑誌を読みそう」とジャッジされているというわけだ。

 ネット上には「自分より上の世代向けのファッション誌を渡されてショック」「席に、ファッション誌ではなく週刊誌が置いてあったのを見たときは、『あぁ私もババアになったんだ』と痛感した」「独身なのに主婦向け雑誌を持ってこられてムカッとした」などのエピソードも散見されるが、今回、現役の美容師たちに、お客さんに対する雑誌選びの基準や工夫、そして普段は言えない“本音”を明かしてもらった。

週刊文春 2021年 2/25号 [雑誌]