古舘伊知郎の問題発言、橋本聖子新会長の余波、権力者たちの会食……「性差別社会日本」の根深い問題
女性差別が大問題になっている日本。しかし男性たちの本音はどうなのだろうと疑問に思う瞬間は多い。男性優位の社会において、社会や家庭などいろいろな場面で女性の権利や尊厳が侵されているし、しかしそれを覆そうにも男性が決定権を握っている以上、喜んで改善などするはずがない。
そもそも“男性という既得権益”を男性自らが簡単に手放すとは思えない。だからこそ、クォータ制も最低一定期間必要だと思う。「実力で認められたい」なんてクォータ制を否定するテレビコメンテーター(女性)がいて驚いたが、それこそ男性社会に媚を売っているとしか思えない。
そんななか、古舘伊知郎の“問題発言”を「女性セブン」が取り上げている。2月8日、古舘が自身のYouTubeチャンネルで夫の不倫報道がなされた小川彩佳アナについて「小川は悪く言うと自我が強すぎるの。よく言うと向こうっ気が強いの」と発言したのだ。
古舘、お前もか! だ。10年以上テレビ朝日の看板報道番組『報道ステーション』の司会を務め、果敢に政権も批判し、弱者に寄り添う姿勢を見せてきた古舘。そんな古舘も女性に対する問題意識は希薄だった!? つい本音が出てしまったのか!?
記事では、小川アナのこれまでの闘うジャーナリストぶりを紹介しているが、確かに女性蔑視発言で東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長を辞任した森喜朗前会長もそうだったが、自分(権威)に意見する強い女を男は煙たがり、遠ざけ侮蔑し、また嘲笑したりしようとするのか、世の男どもは。自分たち(とその利権)を守るため!?
今週はジェンダー関係の話題が多い。最後は森前会長の醜聞のため、代わって新会長となった橋本聖子の話題だ。女性で元アスリートで年齢も若いという条件がそろって新会長に就任した橋本会長だが、もちろんあの問題が蒸し返された。2014年、ソチ五輪の打ち上げで高橋大輔選手にキスを迫った“セクハラ問題”だ。
これに関し「女性自身」が高橋選手の実母を直撃している。実母は「もうとっくに終わったこと」「橋本さんが適任だと思っている」と語り、頑張ってほしいとエールまで。お母様の言葉、息子の立場を慮っての権力者への忖度でなければいいのだが――。