サイゾーウーマンカルチャーインタビュー坂口杏里に必要な「支援」とは何か? カルチャー [再掲]インタビュー 坂口杏里、妊娠に中絶、薬物疑惑も……新宿・歌舞伎町から足を洗い、“負のスパイラル”から脱するには? 2021/01/29 12:30 サイゾーウーマン編集部 インタビュー ホストで借金地獄の女の子は「たくさんいる」 この投稿をInstagramで見る 発表します! 応援してくださる方がいるので前向きに頑張って行こうと思い、私が今思う気持ちなどを公開したいと思いますので最後まで見ていただけたら感謝します。宜しくお願い致します! ↓ ↓ ↓ https://youtu.be/uwqCf84E4bM 坂口杏里さん(@anridayo33)がシェアした投稿 – 2019年 9月月12日午前3時31分PDT ――坂口さんは、ホストクラブにハマッて、1300万円(18年6月時点)もの借金を抱えているそうです。 玄秀盛さん(以下、玄) そういう女の子は、杏里さん以外にもたくさんいるよ。そもそもホストクラブの構造自体が問題。ホストの最低保証給って、日給2,000円くらい。これは今から約40年前に「愛‐本店‐」の愛田武元社長が決めたもので、あとは歩合制で給料が決まるんやけど、歌舞伎町のホストって「カネと女が手に入る」と思って上京してきた地方出身者ばっかりやから、「日給2,000円」という現実は厳しいものがある。しかも「マンションの六畳一間に5人暮らし」「食事はカップラーメン」みたいな生活を目の当たりにする。そうすると、ホストは客に――しかもまだ20歳そこそこの子に、一晩30~50万円なんて大金を使わせようとしだすというわけや。 ――女性客は危機感を持たないものなのでしょうか。 玄 女の子はマインドコントロールされてんねん。ホストは、アルコール慣れしてない20歳そこそこの子に酒を飲ませて、会話を盛り上げ、甘い言葉をささやく……俺から言わしたら、そんなん「悪魔のささやき」やけど、愛情と優しさに飢えてる子やったら、ハマっちゃうよ。しかもホストってイケメンやろ。でも、ホストは「値踏み」もしてる、「この子はどれくらい稼げるか」っていう。 ――つまり、キャバクラや風俗で働かせて、いかに自分にお金を貢がせるか……ということですか? 玄 そうそう。歌舞伎町にはホストクラブが約200店舗あって、仮に1店舗10人在籍してるとして、約2,000人のホストがいる計算やけど、「何も持っていない女の子から、いかにカネをむしり取るか」を考えてる“ハイエナ”みたいな奴が多いのは確か。もちろん真面目に働いてるホストもいるけど、そういう奴は目立たんねん。キャバや風俗で稼がせるにしても、最初は性的サービスのないものから始めさせて、徐々に慣れさせていく。エグいけど、ホストが女の子に5年間の「AVを含む」モデル契約をさせるという話もあった。「AVを含む」ことに気づいた女の子が「聞いてなかった」と言っても、「キャンセル料30万円だよ」と迫り、断れなくする。逆にホストが保証人になって、「いいよ、ここは俺が払うよ」と言って、女の子側に借金を作ることもある。「彼が払ってくれたんだ」とほだされた女の子は、さらにホストにカネを使うようになり、そうしてできた借金を返すため、「彼のためならいいか」といって、風俗で働きだす。そしてまたホストにカネを使う。ホストクラブは、こういう負のスパイラルで成り立っているのが多い。 ――テレビで放送されるホストのドキュメンタリー番組などでは、見えない一面ですね。 玄 最近は、ホストの数が増えて、客の奪い合いになり、どんどんあくどくなってる印象もある。あと、地方の若い女の子が「HOST‐TV.COM」(ホストクラブ動画・ホスト求人・密着・PV・バラエティ番組を毎日更新するサイト)を見て、歌舞伎町にやって来て、ホストクラブの負のスパイラルにハマッてしまうことも増えてるよ。客引き禁止条例ができてから、ネットで集客するようになってるんやな。俺はそういう風潮をよくないと思っていて、ホストやホストクラブのオーナー、「HOST‐TV」社長に「勉強会をしませんか?」と声をかけてます。勉強会を開こうと思ってる話は、新宿区や新宿警察署の関係者に話をしているよ。 次のページ 風俗を辞められないのは「孤独」が原因? 前のページ1234次のページ 楽天 それでも、生きてく 関連記事 ホストに月200万円使う女は、どんな接客を受けるのか? 究極の接客「本営」の実態容姿や年齢より「使った金額」! ホス狂いたちが繰り広げる、担当ホストのエースをめぐる闘争担当ホストに月200万円……OLから風俗嬢になった女が駆け上がった「ホス狂い」の階段『ザ・ノンフィクション』コロナ禍、歌舞伎町で働き暮らす人たちの今「歌舞伎町 便利屋物語 ~人生を変えた この街で~」『ザ・ノンフィクション』26歳のラウンジママ・沙世子に感じる“爽やか”さ「歌舞伎町で生きる~その後の沙世子~」