[再掲]インタビュー

坂口杏里、妊娠に中絶、薬物疑惑も……新宿・歌舞伎町から足を洗い、“負のスパイラル”から脱するには?

2021/01/29 12:30
サイゾーウーマン編集部
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 昨年12月、レイプによって妊娠したと説明し、つわりがあることも明かしていた坂口杏里が、1月24日、インスタグラムで「お腹の子、中絶したよ」と告白した。ネット上では、坂口の心身を気遣う声が聞かれた一方、あらためて、波瀾万丈すぎる彼女の人生が注目を浴びた。

 有名女優・坂口良子さんの娘として、2008年に芸能界デビューした坂口。一時期は売れっ子二世タレントとして活躍していたが、13年に良子さんが亡くなると徐々に問題行動が目につくように。ホストクラブ通いで多額の借金をつくり、16年にはAVデビュー。その後、風俗店に勤務するようになった一方、ホストクラブ勤務の知人とトラブルを起こし、2度も逮捕された(いずれも不起訴)。その後、YouTuberに転身し、最近は新宿・歌舞伎町のバーで働いていたが、そこで監禁され、レイプ被害に遭って妊娠・中絶したとのこと。薬物使用疑惑まで浮上する中、現在は、バーとセクキャバでの仕事を並行して行っているようだ。

 そんな坂口にネット上では、「歌舞伎町から足を洗ったほうがいい」という声が散見される。坂口はインスタグラムで、夜の街で出会った人への感謝や、いかに信頼しているかという思いをつづっているのだが、人生が好転しているように見えないだけに、ネットユーザーからは「そんなすぐ人に心を開かないほうがいい」「信じていい人なのかちゃんと見極めるべき」と再三指摘されているのだ。

 一方で、以前から「行政に相談に乗ってもらえないの?」「家族に連絡してほしい」「ちゃんとした支援を受けてほしい」との意見も聞かれていたものの、坂口が行政や家族を頼っている様子も、何らかの支援を受けている様子も見受けられない。しかし、その「ちゃんと支援」とは、果たして何なのだろうか……。


 サイゾーウーマンでは過去に、新宿・歌舞伎町で、家庭内暴力、DV、虐待、ひきこもり、ストーカー、金銭トラブルなど……さまざまな悩みを抱える人たちの問題解決に奔走してきた「公益社団法人日本駆け込み寺」の設立者で、「よろず相談研究所」所長・玄秀盛さんに取材を行っていた。

 「だいたいな、支援をしたこともない人間が、『支援』『支援』という言葉だけを口にしてるような気もする」と語る玄さんの真意とは? 坂口が再び注目されている今、同記事を再掲する。


(初出2019年9月15日)

坂口杏里に必要な「支援」とは? ホストで借金、逮捕、自殺未遂……歌舞伎町の駆け込み寺に聞く

 8月27日、元タレント・坂口杏里さんが、ホストクラブ勤務の知人男性とトラブルを起こし、住居侵入の疑いで逮捕(不起訴)された。なお彼女は2017年にも、同じ男性への恐喝未遂容疑で逮捕(不起訴)されている。


 坂口さんといえば、有名女優・坂口良子さんの娘として広く知られる存在だ。6月に放送されたドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション ワケあって…坂口杏里』(フジテレビ系)によると、坂口さんは08年に芸能界デビューし、一時期は2世タレントとしてバラエティー番組に引っ張りだこだったが、13年に良子さんが亡くなってから、その寂しさを紛らわすように、ホストクラブにハマッていったという。気づけば多額の借金を抱えることになり、16年にはAVデビュー、そして、風俗嬢に転身。同番組では、自殺未遂をしていたことも明かされていた。

 しかし坂口さんは、そんな崖っぷちの状況から抜け出すため、昨年末、芸能界復帰を目指すと宣言していたわけだが、ここに来て2度目の逮捕――。芸能界復帰の夢は泡と消えそうな中、今度はYouTubeに「坂口杏里チャンネル」を開設し、良子さんの遺産や義理の父であるプロゴルファーの尾崎健夫氏について話す動画をアップしている状況だ。

 そんな坂口さんを、ネットの住民たちはどう見ているのか。絵に描いたような“転落人生”だと好奇の視線を向ける者、「もっと反省すべき」と厳しい言葉を投げかける者、はたまた、天国の良子さんを哀れむ者などさまざまだが、中には「支援を受けた方がいい」「誰か周りに頼れる人はいないの?」と声をかける者もいる。はたから見ていても、どこか心もとない彼女を心配しているのだろうが、その「支援」とは何か、誰もがわからない状況なのではないか。そこで今回、新宿・歌舞伎町で、家庭内暴力、DV、虐待、ひきこもり、ストーカー、金銭トラブルなど……さまざまな悩みを抱える人たちの問題解決に奔走してきた「公益社団法人日本駆け込み寺」の設立者で、「よろず相談研究所」所長・玄秀盛さんに取材を行い、坂口さんに多額の借金を背負わせたホストクラブの構造、彼女が抱える問題の正体、そして彼女が立ち直るために必要なことについて、見解を聞いた。

それでも、生きてく