「結局、田中みな実」「指原莉乃の宣伝臭」……「ar」ときめくコスメは、有名美容誌ベスコス企画と何が違う?
「アールがお届けしたいのは、可愛いものが大好きな女の子のためだけの、ときめくベストコスメ」と独自路線を強調している同誌ですが、具体的にはどこが違うのか。主要な美容誌3誌と比較をしてみることにしました(3誌は下半期のランキング、「ar」は年間ランキング)。
まず「MAQUIA」は、審査員64名の合計点で決定するスタイル。スキンケア部門は、モニターのビフォー・アフター写真が掲載され、毛穴減少率などが数字で明らかにされているのが特徴。ベスト・オブ・ベスト大賞は美容液の「ファンケル コアエフェクター」でした。
「VOCE」は「信頼度No.1!」「忖度なし! 妥協なし!」「広告との関係は一切なし!」と謳っており、審査員61名の合計点で決定。どの選者が何点を点けたかまでわかるのが特徴で、カラーコスメは塗り比べ写真付き。スキンケア部門最優秀賞は化粧水部門1位「B.A B.Aローション」、メイク部門の最優秀賞は「シャネル レ キャトル オンブル」でした。
「美的」は“美の賢者”60名の投票で、得票数が公開されています。プチプラコスメのランキングも充実しているのが特徴で、総合1位は「B.A B.Aローション」でした。
このように、3誌とも60名以上の専門家が評価し、それぞれに独自路線を目指しているようです。
では「ar」が言う「ときめくベストコスメ」とは何なのか? 「HMがモデル撮影で偏愛しているベスコスランキング…でメイクしてみた(ハート)」では、2020年の同誌該当企画内でヘアメイクが使用したコスメをカウント。使用回数が多いものを「ベスコス」としたとのことで、1位は「カネボウ N-ルージュ」でした。
また同じベスコス特集内には、フォロワー10万人超のインスタグラマー、YouTuberら計13名による「本当は教えたくないバズコスメ」や、指原莉乃らによる「推しコスアワード」などのページも。“インスタグラマー”という単語からどうしてもステマ臭を感じてしまうのはもちろん、指原は自身が「クイックルワイパー」や「リーゼ」のCMに起用されている企業「花王」の「ビオレ メイクの上からリフレッシュシート」を一番に紹介しており、やはり宣伝臭が。
「ときめくベストコスメ」とは、「たくさん使われたコスメ」、「フォロワーが多い人や人気タレントがさまざまな事情から勧めるコスメ」という意味合いのよう。片付けコンサルタント・近藤麻理恵氏のベストセラー本『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)でも使われているように、「ときめき」とは抽象的で、なんとも便利な言葉であると感じました。