[女性誌速攻レビュー]「ar」8月号

「ar」男子の恋愛座談会に衝撃! 30歳男性の「子ども欲しくない理由」が幼稚すぎる!?

2020/08/02 16:00
島本有紀子(ライター)
「ar」2020年8月号(主婦と生活社)

 「ar」(主婦と生活社)8月号はビューティ特集号。新型コロナの影響で6・7月号が合併号になり、2カ月ぶりの発刊となった「ar」ですが、このようなご時世でも超ポジティブな姿勢は変わらず。

 新作コスメ紹介のページでは、「手洗い&除菌もオシャ可愛く(ハート)」と謳い、SHIROのアルコール配合のハンドスプレー、LUSHの抗菌力を高めたマヌカハニー石けん、ロクシタンのアルコール配合のハンドジェルなど、除菌に有効かつ見た目もオシャレ~な品々を紹介しています。除菌グッズを購入するためにドラッグストアに行列ができていた時期から、世界は少しずつ進歩しているのだなあと感じます。

 そして表紙に初登場したのは、AAAの宇野実彩子。ブレークしている気配は特に感じられない宇野が、なぜ今表紙に抜てきされたのか。Twitterフォロワー数が137万人超、インスタグラムも100万人超の彼女は、同誌いわく「女子のアコガレ」とのことですが、前々号のトリンドル玲奈に続き、表紙モデルの選定基準への謎は深まります。筆者の知らないところで、「宇野が女子のアコガレ」という別世界が進行しているのかもしれない……と思いつつ、早速、今月号の中身を見て行きましょう!

<トピックス>
◎さぁ、夏が来た ガリガーリーな女の子
◎恋愛考察サミット
◎夜の本性まるハダカ(ハート) えちえち(ハート)占い

“新語”ガリガーリーとは

 「ガリガーリー」という新たな「ar語」が誕生していたのは、人気ヘアメイクのイガリシノブ氏によるメイク特集「さぁ、夏が来た ガリガーリーな女の子」です。


 ガリガリに痩せたガーリーな人のことを指す造語なのだろうか……と思いきや、正解は「自分の中にある“好き”を思いっきり出すのがガリガーリーな女の子」(イガリ氏)だそうです。詳しい由来は特に書かれていませんが、謎を謎にしたままで突っ走るところこそ「ar」。

 コロナ禍の編集部も、謎の新語「ガリガーリー」への思い入れはハンパない様子。「きっと、誰も予想してなかった。いつもの日常も出来事も、当たり前のことがこんなに愛おしく感じる日が来るなんて」「ある日突然訪れた、人生のお休みのような日々。たくさんの不安と悲しみに包まれた世界を目の当たりにしながら、いつもそばにあった日常へ想いを馳せてみたりして」「人に優しく。そして、自分にも優しく。今こそ、わたしの“好き”をハグしよう」などポエム調の前文が5ページにわたり続いていました。

 紹介されている「ガリガーリー」メイクは、「にんじんカラーでパワースポットオンナ」「バブみどっピンクリップで輩なネアカ」「ワントーンの光で…マイペースガールinファンタジー」「白ピンク×バチバチまつ毛×囲み目で可愛げときどき反抗期顔!?」の4パターン。中でも「マイペースガールinファンタジー」は、“自由人っぽいけど妖精っぽいファンタジー世界の住人”をイメージしたというメイクで、どこかスナフキンを感じさせる雰囲気。ガリガーリーの懐は深い、と感じさせられました。

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