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インタビュー

無印良品、ニトリ、ユニクロ「快眠グッズ」をプロがジャッジ! 本当に必要な“眠りのスイッチ”を伝授

2020/11/07 20:00
サイゾーウーマン編集部

 近ごろ、「快眠できない人」が増えているという。ライオン株式会社は今年6月、20〜69歳の男女就業者2,671人を対象に、睡眠に関する調査を実施。新型コロナウイルスの流行前後を比べ、「眠りの深さ」が「深くなった」人は7.1%、「寝起きの熟眠感」が「良くなった」人は7.9%だったのに対し、「浅くなった」が16.0%、「悪くなった」が14.1%だったと発表。また、リモートワークを実施している人だけ見ると、「眠りの深さ」が「浅くなった」は20.6%、「寝起きの熟眠感」が「悪くなった」は17.0%となり、平均よりも多いことがわかった。

 ストレスや不安、リモートワークによる環境の変化が睡眠に影響すると指摘される中、眠りの質を上げる“快眠グッズ”がSNS上で話題になることも多い。そこで今回は、「睡眠改善インストラクター」の資格を持つ、ライフスタイルプロデューサーの神原サリー氏が、ネットで話題の商品をジャッジ。さらに、快眠に必要な条件について教えてもらった。

無印良品「エッセンシャルオイル・おやすみブレンド」は“魔法の香り”ではない!?

無印良品公式サイトより

――無印良品「エッセンシャルオイル・おやすみブレンド」は、「枕元に置くとよく眠れる」などとSNSで話題になっていましたが、プロの目から見ていかがですか?

神原サリー氏(以下、神原) 私自身が使って「こうでした」という話ではなく、あくまでも成分を見た感想を伝えますね。そもそも、“香り”というのは快眠において重要なポイントで、すごく体に影響します。なので、香りに注目するのは間違っていないです。

 この商品で面白いと思ったのは、“誰でも心地よいと思う香り”を使っていること。一般的に、ラベンダーの香りは「リラックス効果がある」といわれていますけど、実は私自身、ラベンダーの香りを嗅ぐと眠れません(笑)。ラベンダー自体には眠りに導くようなリラックス作用があるのですが、ブレンドされていないラベンダー“だけ”の香りだとキツいというか、合わない人が結構いるみたいで。要は、「自分にとって心地よい香りかどうか」が大事なんですが、柑橘系やシトラス系のブレンドは、比較的、誰でも心地よいと感じる香りだといわれているんです。

 しかし、柑橘系の香りが苦手な人にとっては、無印の「エッセンシャルオイル・おやすみブレンド」も、“眠れる魔法の香り”ではないということ。「これを使えば絶対眠れる」というわけではないので、自分に合った香りを選んでほしいです。ただし、ミントなど刺激が強く、爽快感のある香りが好きでも、寝る前に嗅ぐのはNG。ぐっすり眠るためにはリラックスすることが大切ですから、その効果を働かせる香りを選びましょう。

――香りが気に入ったら、普段使いしてもいいのでしょうか?

神原 快眠のために一番大事なのは、「眠りのスイッチを入れること」です。「そろそろ眠るんだ」ということを、自分の頭と体に意識させるというイメージですね。なので、日中も同じ香りを嗅ぎ続けていると、眠りのスイッチが入らなくなってしまいます。気に入った香りをいつでも使いたい気持ちはわかりますが、寝る前に嗅ぐからこそ効果があるので、快眠を求めるなら、普段使いはやめたほうがいいでしょう。

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