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「『テラスハウス』事件から何も教訓を得ていない」トレエン・斎藤司の負傷事故めぐり、テレビ局関係者が指摘のワケ

2020/10/10 11:00
サイゾーウーマン編集部
「『テラスハウス』事件から何も教訓を得ていない」トレエン・斎藤司の負傷事故めぐり、テレビ局関係者が指摘のワケの画像1
『でんじろうのTHE実験』(フジテレビ系)公式サイトより

 お笑い芸人のトレンディエンジェル・斎藤司が、バラエティ番組『でんじろうのTHE実験』(フジテレビ系)のロケ中に負傷していたことが明らかになり、各方面からフジテレビへの批判が噴出している。収録中の事故はこれまでにもたびたび発生しているが、今回は「フジテレビの拙い事後対応が際立っている」(スポーツ紙記者)という声もあり、5月に『テラスハウス』(同)出演者が死去した事件から「何も教訓を得ていない」(テレビ局関係者)との指摘も聞こえてくる。

 斎藤は10月8日、群馬県で行われた番組ロケに参加。「おしりの下にエアバッグを敷いて作動させ、体が宙に浮くかどうか」という実験を行ったところ、リハーサルでは特に問題はなかったものの、本番で想定以上に体が浮き上がってしまい、斎藤は着地に失敗。右手首の捻挫、第11胸椎の圧迫骨折という全治3カ月のケガを負ったという。

「当日の午後から、収録中に事故が発生したという話がマスコミ関係者の間で出回っていたのですが、フジは『詳細を確認中』として取材をほぼシャットアウトしていたんです。斎藤が所属する吉本興業も、負傷したこと自体は認めていましたが、番組に関する詳細は『答える立場にない』として、フジの動きが鈍いことに苛立ちを見せている様子でした」(前出・スポーツ紙記者)

 事故の第一報は、8日午後8時過ぎにネットニュースで報じられ、直後から「過激な実験内容を増やしすぎ」「いつか事故が起こると思っていた」など、ネット上で番組を批判する声が多数上がっていた。一方、フジサイドがコメントを出したのは同日深夜で、一部のメディアにのみ、FAXを送付したという。

「その内容も、収録中に事故が起こったという事実関係を認めるのみで、詳細については『確認中』というずさんなものでした。この内容であれば、取材が始まった直後にもリリースを流すことはできたはずです」(同)


 そして翌9日、『THE実験』のオフィシャルサイト上に説明文が掲載された。

「斎藤や関係者への謝罪、事故の経緯が説明されているものの、『でんじろうの監修で行われた実験ではなかった』と締めくくられており、どこか他人事な雰囲気を感じされる内容です。さらに、個別に問い合わせがあった際には、フジテレビが『この回の収録はお蔵入りにする』『番組は継続する予定』などと回答しているようですが、必要以上の情報発信を行っていない様子から、できるだけ『ニュースにしてほしくない』という思惑が見て取れます」(テレビ局関係者)

 ネットニュースが普及する以前であれば、この“手法”も一定の効果は見込めただろうが、ネット社会となった今、情報を小出しにすることは、結果として「視聴者や他メディアの不信感を増長させるだけ」(同)だという。

「今回の場合は、被害者である斎藤だけでなく、吉本の心象も損なっているだけに、想定しうる最悪の事態に陥っていると言っていいでしょう。フジといえば、『テラスハウス』出演者の木村花さんが亡くなった際にも、同様の批判を浴びました。SNSでの炎上を狙った演出が、木村さんへの誹謗中傷を助長し、死に追い込んだと言われていますが、当時もフジは『詳細を調査中』と繰り返した揚げ句、ようやく公式サイトに掲載された文面は、木村さんへの追悼や番組制作中止を報告するほか、『この度のことを重く受け止め、今後も真摯に対応して参りたいと考えておします』という、実に淡泊なものでした」(同)

 フジの炎上は、もはや恒例行事となっているものの、特に今回のようなトラブルが発生してしまった時だけは、スピーディーかつ誠意ある対応を取ってほしいものだ。


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最終更新:2020/10/10 11:00
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