サイゾーウーマンカルチャーインタビュー情報商材業を引退した元ネオヒルズ族 カルチャー [再掲]インタビュー 『ザ・ノンフィクション』上京ホームレス青年に疑われる「情報商材ビジネス」――大金を稼いだ元ネオヒルズ族の中には「後悔」する者も? 2020/09/20 13:30 サイゾーウーマン編集部 インタビュー 『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)公式サイトより 9月13日に放送された、人気ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の「東京でビッグになりたい ~所持金10万円の上京ホームレス~」が、視聴者から大きな反響を呼んでいる。 今年2月、所持金10万円で、地元・熊本から上京した22歳の青年・ケイタは、「ZOZO創業者・前澤友作を超える社長になる」という夢をかなえるため、都内の公園でホームレスをしながら、有名社長にアポなし訪問しようとするなど、突拍子もない行動ばかり繰り返していた。そんな中、ケイタは、2万円を元手にスマホでFX取引を始めるのだが、なんとこれが大当たり。最終的に700万円まで利益を伸ばすことに成功し、ケイタは高級焼き肉に舌鼓を打ち、ブランド物の洋服を身にまとうなど、豪勢な暮らしを始め、どんどんと“お金”の魔力に取りつかれていく……という様子が描かれた。 この回は、放送直後から視聴者の間で「情報商材の宣伝につなげる気では?」といった疑問の声が飛び交うことに。というのも、ケイタが『ザ・ノンフィクション』出演を利用し、「FX必勝法」の情報商材ビジネスに乗り出しそう……といった疑惑の目を向ける者が続出したのだ。情報商材ビジネスとは、「○億円稼げる投資術」「1分の作業を1日10回するだけで月収○万円」などのようなお金儲けのノウハウを、主にインターネットで売るものだが、国民生活センターには「実際は儲からない」という苦情が殺到しており、違法性の高いいかがわしい商売として認識されているのだ。 かつてその羽振りの良さで話題になった「ネオヒルズ族」の多くも、この情報商材ビジネスによって大金を稼いでいた。「ビッグになりたい」という夢を語り、金を手にした途端、人が変わったように散財し始めたケイタの姿は、ネオヒルズ族のイメージに重なるところがあるといえる。そんな彼だけに、情報商材ビジネスに手を染める可能性は限りなく高いような気もするが、元ネオヒルズ族の中には、過去のことを“後悔”する者もいるようだ。 サイゾーウーマンではかつて、「【元ネオヒルズ族はいま】久積篤史が『奇抜さ演じた過去』『情報商材ビジネスへの後悔』を激白」というインタビュー記事を公開。“秒速で1億円を稼ぐ男”与沢翼氏に師事していた久積氏は、2013年12月に情報商材ビジネスを引退したというが、なぜその決断に至ったのか――。『ザ・ノンフィクション』により、情報商材ビジネスがにわかに注目を集める今、あらためて同記事を掲載する。 (編集部) (初出:2018年1月13日) 【元ネオヒルズ族はいま】久積篤史が「奇抜さ演じた過去」「情報商材ビジネスへの後悔」を激白 2013年頃、メディアで盛んに取り上げられ、一躍脚光を浴びた、六本木ヒルズに居を構える“ネオヒルズ族”を覚えているだろうか? その1人である久積篤史氏は、高校卒業後、アパレル、ホスト、キャバクラのボーイなどの仕事についた後、起業を志して11年に上京。一時は漫画喫茶で寝泊まりすることになるも、そのわずか1年後には、ネオヒルズ族のリーダーと称される“秒速で1億円を稼ぐ男”与沢翼氏に師事して、インターネットビジネスで成功を収める。しかし、13年12月に情報商材ビジネス業界から引退――若干28歳で成功をつかみ、誰もがうらやむ生活を各種メディアで報じられた元ネオヒルズ族・久積氏のその後をレポートする。 六本木ヒルズは撤退したが、今も六本木に暮らしている ――六本木ヒルズからはいつ頃退去されたのですか? 久積篤史氏(以下、久積) 13年には退去して港区タワーマンション最上階ペントハウスに引っ越しました。私はずっと六本木というわけではなく、虎ノ門ヒルズ(15年入居)などヒルズ系を転々としています。六本木ヒルズは、住むと人脈が広がりやすいという点で、非常に魅力的でしたし、ほかにも当時は、職場に近いという利点もありました。 ――そして今はまた六本木に住まれていますが、暮らしやすいなど、メリットがあるということでしょうか? 久積 暮らしやすいかというと、ココ(某高層マンションの最上階ペントハウス)も見晴らしは確かにいいですが、騒音があるなど、生活するには適していないと思っています。オフィスとしても一部使用しているものの、社員は世界各地からのオンライン出社なので、基本的には私と彼女で使っています。こう話すと、なぜ今も六本木にある部屋を借りているのかと思われるでしょうが、実はここは私の先輩にあたる与沢翼さんが暮らしていた部屋なんです。思い出もありますからね。与沢さんが引き払った後に、手を尽くして物件を確保しました。 ――与沢さんとは不仲説も流れていましたが、そういうわけでもないのですか? 久積 確かにネットでその説が流れたときには、喧嘩をしていた覚えがあります。私も当時はまだまだ子どもでした。ですが、いまでも与沢さんがいたから、今の久積篤史という存在があると思っていますし、連絡を取れる関係値にいますよ。いまはドバイにいますけど、やはり稼いでいますよね、翼会長。 次のページ あえて“奇抜”な言動をしていた 1234次のページ Yahoo 秒速で10億円稼ぐありえない成功のカラクリ/与沢翼 関連記事 『ザ・ノンフィクション』言動の全てが“演技”がかった男「東京でビッグになりたい ~所持金10万円の上京ホームレス~」『ザ・ノンフィクション』コロナ禍、歌舞伎町で働き暮らす人たちの今「歌舞伎町 便利屋物語 ~人生を変えた この街で~」『ザ・ノンフィクション』“家族結束”を説き、子どもの生き方を奪う父親「お父さんと13人の子ども 前編~7男6女 闘う大家族~」『ザ・ノンフィクション』人が消えたナイトクラブの苦悩「銀座の夜は いま・・・菜々江ママの天国と地獄」『ザ・ノンフィクション』人が集まることの意味と力「映画館に暮らす一家の物語 ~廃墟に移住した切替家の6年~」