仁科友里「女のための有名人深読み週報」

小島瑠璃子、大先輩・和田アキ子に「原泰久氏との交際報告せず」に“計算高さ”を感じたワケ

2020/09/15 11:00
仁科友里(ライター)

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「こじるり、結婚するとき言えよ」和田アキ子
『アッコにおまかせ』(9月6日、TBS系)

 かつて『めちゃ×2イケてるッ』(フジテレビ系)で、加藤浩次が「売れる女の子のバラエティタレントは、本当に性格がいいか、全部計算かのどちらか」という意味の話をしていたことがある。何をもって「本当に性格がいい」かについては言及していなかったが、多くの人が出演するバラエティ番組では、ほかの出演者を立てつつも、自分の個性をアピールする必要がある。

 となると、バラエティ向きの「性格の良さ」とは、礼儀正しさと控えめさ、空気を読む力を指すのではないだろうか。一方の「全部計算」とはどうかと言うと、自分の見せ場を作るために「全部計算」するわけで、となると、番組全体の流れや司会者、共演者のクセなどを冷静に把握しなければ、自分に有利な展開に持っていけない。そうすると、かなり共演者について研究する必要があり、「勉強熱心」「努力家」と見ることもできるはずだ。「本当に性格がいい」タイプであろうと「全部計算」タイプであろうと、実は根っこの部分は似ていて、「相手をよく見ている」という共通点があるように思う。

 「本当に性格がいい」タイプと「全部計算」タイプの売れっ子女性バラエティタレントに、もう一つ共通点があるのではないかと思うことがある。というのも、どちらも不倫や略奪など「ワケあり恋愛」にはまりがちのように感じられてならないのだ。


 例えば、平成のバラエティ番組で大活躍していたタレント・ベッキー。かつてベッキーは『やりすぎコージー』(テレビ東京系)で「テレビ局のスタジオに入るときは、一礼する」「サイン色紙を書いた後は相手の幸せを祈る」といった習慣を明かすなど、礼儀正しく、「性格がいい」タレントとして有名だった。

 そんなベッキーが、ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音と恋をする。「週刊文春」(文藝春秋)によると、ベッキーは川谷が当時既婚者であることを知らされていなかったそうだが、不倫を「文春」に撮られてしまった。いい子ウリしていただけにイメージは失墜し、CMや番組も降板。長期の休業を余儀なくされた。

 そして、『アメトーーク』(テレビ朝日系)で、ヒロミに「天才だと思うね」と評された小島瑠璃子。彼女もベッキーと同様、バラエティで大活躍しながら、「ワケあり恋愛」にはまったタレントと言っていいのではないだろうか。

 小島は大物の覚えはめでたいが、同世代には遠慮がないようだ。『クイズ!THE違和感』(TBS系)では、トリンドル玲奈が話しているのに、割り込んで入っていくなど、バラエティ巧者らしからぬ態度を見せた。誰を立てて、誰なら攻めていいかを知っているあたり、「計算高い」と言えるのではないだろうか。

 その小島の熱愛を、7月末に「週刊ポスト」(小学館)が報じた。お相手は、超人気漫画『キングダム』(集英社)の作者、原泰久氏。もともと、小島が『キングダム』の大ファンで、2018年11月放送の『世界ふしぎ発見!』(TBS系)で対面を果たす。そこから交際が始まったと考えるのが自然だが、原氏はお子さんのいる既婚者。となると、三角関係の末に小島が妻子から原氏を略奪したのではないかという説が浮上してきた。


 しかし、「文春」によると、事態はもっと複雑だった模様。原氏は「妻と別れるから、結婚してほしい」とあるアイドルに迫り、アイドルは当時の婚約者と別れてまで交際を始めた。しかし、原氏は離婚せず、アイドルは芸能界を引退した。その“空席”に飛び込んできたのが、小島だったそうだ。

 小島と原氏の関係が不倫だったのかを知るために、原氏の離婚時期は重要になってくるが、原氏はTwitterで、離婚の時期を今年の3月だと発表した。ニュースサイト「文春オンライン」によると、小島との交際は「春から」だそうで、ということは、不倫でも略奪でもないと見ることができる。しかし、だからといって、世間が祝福ムードにはなっているかというと、そうでもないように個人的には感じている。

こじるりっ!