[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

11年住んだ戸建てからお引っ越し! 完璧な物件の唯一のネックが「タバコを吸わない人」で……

2020/08/03 19:00
叶井俊太郎(映画プロデューサー)
(C)倉田真由美

 実は今、11年ぐらい住んでいる賃貸戸建てから引っ越すため、毎週のように物件を見に行っています。前にも書いたけど、今の自宅は3階建ての2~3階を借りていて、1階には大家さん夫妻が住んでいます。もともとは大家さんの娘さんご夫婦が二世帯住宅として2~3階に住んでいたんですが、しばらく海外でお仕事をするため、空室になったところをうちが借りてたわけです。

 その娘さんご夫婦が海外から戻ってくることになり、さらに大家さんもご高齢になられたということもあって、大家さんご家族と話し合って、来年までにうちが引っ越すことになったわけです。

 とはいえ娘ココが小学5年生なので、この時期に転校させたくないという理由もあり、学区の変わらない近所限定で探してます。はじめは戸建て賃貸を見たんだけど、良さそうな部屋が全くない。だいたいが二世帯住宅で、じいさんかばあさんが住んでるんです。子どもたちが独立して出て行ったので、その部屋を貸し出してるんだろうね。入り口は別々だけど、部屋と部屋の密接度がマンションと違ってものすごく近く感じるわけです。

 今の家も二世帯住宅だけど、階が違うから一緒に住んでる感じはしない。けど、内覧した二世帯住宅は、大家も1~2階に住んでいて、「壁一枚隔てたところに他人がいる!」という感じが落ち着かない……。なので戸建て二世帯住宅はパスしました。

 大家が住んでない戸建て賃貸もいくつかあったので内覧してみたんですが、どれもココの学校から遠いし、寂しげな通りの隅っこに建っているとか、気が滅入りそうな雰囲気なんですよね。不動産屋いわく、目黒区内は隣の世田谷区や品川区よりも家賃が高いし、人気があるので、家賃が安いとすぐに決まってしまうそう。戸建て賃貸で良さげな物件は、今はないらしい。


 「だったら賃貸マンションに!」と思って、いくつか内覧できる物件情報をもらいました。その中に家賃、場所、間取りすべて良かった物件がいくつかあったんだけど、妻くらたまが高層マンションは苦手らしく、ボツに! 高層といってもタワーマンションとかじゃなくて、8階建てなんだけどね。まあ、確かに8階から下を見ると、それなりに怖い。「これ、ココが落ちる可能性がある! 絶対ダメ!」と言い張る。それを聞いていた不動産屋が、「では5階以上の物件は今度はやめておきましょう。条件厳しいですね……」と漏らしてました。

 そんな中、ついに場所・家賃・間取りが完璧な物件を発見! 3階建の戸建ての2フロアなんだけど、ほぼ新築。ただし、条件は「タバコを吸わない人」。くらたまが「ここがいいからタバコやめて!」と言ってきたんだけど、「いやー、引っ越しのために禁煙はできないって」とやんわり拒絶しておきました。でもこの物件はマジでいい。どうしたもんか……と悩んでいた翌日、前回書いた通り、オレは急性の心筋梗塞になり、緊急手術を受けることに! 10日後に退院したものの、タバコはすっぱりやめました。

 そのタイミングで不動産屋に「病気になってタバコやめました。あの物件はまだ空いてます?」とメールすると、「契約済みです」との返事が……。マジか。空室の物件は本当にすぐに決まるんだな! コロナ禍でも引っ越す人多いんだな。

 多分うちはもう20件以上物件を見たけど、どれもすでに契約が決まってるらしい。だいたい空室ができたら2、3日で決まってしまう。めちゃくちゃいい物件を見つけたのに、取られたことが残念! しかたないけど、仕切り直しだな。といってもこれだけ物件を見ているので、不動産屋としては「いいかげんにしろ!」と呆れられているかも。実際にこの2週間ほど連絡がなくなりました。

 「もしかして冷やかしと思われてる?」と心配になり、担当者にメールしたら、「現状、お見せする物件が全くない状況です。しばらくお待ちください」というじゃないか。コロナ禍でも、というか、コロナ禍だからこそみんな引っ越してるのかも。そんな中、うちは希望の条件で引っ越しできるのか?


叶井俊太郎(映画プロデューサー)

叶井俊太郎(映画プロデューサー)

2009年9月に漫画家・倉田真由美と入籍した、バツ3の元ヤリチン。09年11月に生まれたココちゃんと現在は家族3人暮らし。著書に『突然、9歳の息子ができました』(サイゾー)『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』(倉田真由美との共著、幻冬舎)がある。

ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

最終更新:2020/08/03 19:00